変わってしまったあの娘

□変わる前
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彩花は自分の部屋から出てきたらまずやることは兄貴達に苛められること




苛められなければ、殺されるから





『……はよ、兄さん達』





十四「あー!塵が来たよ!!兄さーん!!」



おそ「じゃ、いつもの殺るか♪」



カラ「……」



一「ほら、殺るぞ。クソ松」




暴力、暴言、虐めと言うことを全て殺る六つ子





これは嫉妬による、虐めである。






彩花がお母さん達を独り占めするから兄たちが嫉妬して虐めを始めたのだ。






その虐めはまだ彩花には、軽いものだった。






だが、この日、ある事件が起こってしまった。






ピリリリリっと大きな音が鳴り響いた。






宛先は静川隼人。





彩花のたった一人の大親友で、彩花の大好きな人だ。





[ピッ]





『もしもし?どうしたの?隼人』



隼「彩花っ!!ちょっと助けて!!ヤバいん[ドンッ]ゲホッゴホッゲホッゲホッ」




いきなり隼人が撃たれた音がし、隼人が倒れた音がした。





『今いく!!待ってて!!』





彩花は黒猫耳と猫の尻尾が生えている漆黒のパーカーを着て、フードを深く被り、狐のお面をした。





そして、部屋を出ると…六つ子が道を塞いでいた。




トド「あれぇ?何処にいくの?彩花」





『うるせぇ、退けクズ』



この時、彩花はドス黒いオーラを出していた。




おそ「ッ!?お前にクズ扱いされる覚えないんだけど」




『五月蝿い黙れ。消えろ。俺、今キレてんだよ。ふざけんなよ?退かねぇと殺すよ?』




彩花は珍しく本気モードだった。





それはそうだろう…






大親友が命の危険にあっているかもしれないからだ。






カラ「……じゃあ、何で出掛けるかだけ言ってくれ」





『……大好きな友達が危険かもしれないから。もう、失いたくないんだ。邪魔しないで…。』





すると、一松が




一「そんなのうしなってもいいじゃん。騙されてるだけだよ。明日になったらケロッとしてるかm」




遂に彩花は我慢の限界に達してしまった。





『……知らないくせに。俺の大好きな隼人を何も知らないくせにんなこと言ってるんじゃねぇよ!!てめぇはまだ良いよな!!兄弟からも愛されてさぁ!!俺は母さん達も兄さん達に取られて、甘える人は隼人しか居なかったんだよ!!その隼人なんて両親をヤクザに殺されて、一人ボッチなんだよ!!てめぇは何も知らないくせに隼人のこと言うんじゃねぇよ!!兄さん達なんて大嫌いだ!!さっさと死んじまえ!!』





彩花はそう怒鳴ると、慌てて家を出ていった。





六つ子は呆然としていた。





一「あんな彩花…初めて見た…」





トド「……嫌われて当然…だよね。」





おそ「…………1回彩花を探すぞ」




カラ「そうだな。my sisterを探してからだな。」




カラ松が珍しく痛くない格好で言った





五人は思った。







五人《明日は象が降るんじゃないか?》……と。






十四「兄さん、バット持っていった方が良いよね?」





おそ「あぁ…。」





そうして、六つ子も家を出ていった





おそ「彩花ーー!!」





カラ「彩花何処だー!!」




チョロ「返事して!!彩花!!」




一「兄さん、バラバラになって探した方が良」





トド「見付けた!!彩花…っ!?」





トド松が見付けた彩花は変わり果てていた。





『……隼人…っ…起きてよ!!また一緒に遊ぼうよ!!ねぇってば!!』






彩花はボロボロと涙を溢していた





『今救急車を呼んだから…っ』




隼「……ぁゃ…か…良く、……聞け。」




『っ…』




隼「……俺…ゲホッ…彩花の事…好きだったんだ…けど…俺…臆病…だから…言えなかったんだ…ゴホッゲホッゲホッ…」



『もう喋らないでよ…っ(泣)』




隼「俺…彩花の事…大好き…だったよ…っ…さよなら…彩花…」





隼人はそう言うと、静かに目を閉じて天に召された。







『いっ…嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』









トド「彩花…っ」




カラ「……今は一人にさせてやろうか」




一「っ…そうだね。クソ松の癖に」







……六つ子はそう言うと、静かに家に帰った。




『……っ…』






六つ子が帰った後に隼人は病院に行った。






そして、午後に死亡したことを放送された。






彩花は家に帰ると、居間に行った。






おそ「おかえり、彩花」





『ただいま、兄さん。』





彩花は、そう言い…カラ松の隣に座った。





『……隼人…死んじゃった…。もう、ボクが一人になっちゃった…。もう少し……早く行けたら隼人は死ななかった。ボクって…要らない人…だよね…っ…(泣)本当に大切な人も助けられないなんて…死にたい…ボク、もうやだよ…もう大切な人が死ぬとこ…見たくないよ…(泣)』






彩花が泣くと、全松はオロオロした。




カラ「……彩花が死んだら悲しむやつが居るぞ」



『ボクがやなの。ボクさ…化物じゃん。だから、寄ってくる人が金目当てが多いわけ。だからこそ隼人が大事だったんだと思う。ボクさ、兄さん達にも嫌われてたし、こんなこと言うの、恥ずかしいしやなんだけど…











ボクは、──────────。』








彩花はそう言うと、部屋に戻っていった。
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