<リクエスト置き場>
□さゆさんへ
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「みい〜写真撮ろ」
「出た、自撮り男」
「そんなこと言わないでよ。ほら、こっち来て」
「もー今本読んでるんだってば‥‥」
私は身体を反転し、トド松から避けるようにして寝転ぶ。だが奴はこんなことですぐ諦めてくれるたまじゃない。すぐさま私の背中にぴったりとひっつき、パシャリとシャッター音を鳴らす。
「みいの横顔」
「勝手に撮らないで」
「なんか今日、冷たくなーい?」
「だから本読んでるって言ってるじゃん‥‥」
「僕より本が大事?」
つい面倒な感じになってきたので、迷わず私は無視を尽くす。ねえねえ、と何度も呼びかけ身体を揺らしてくる。ここで返事をしたら私の負けだ。
我慢。
我慢。
我慢。
我慢‥‥。
「‥‥ふうーん」
それっきり、トド松の声が止まった。やっと終わっかと私は一息をついて身体から力を抜いた。
小説に集中を戻し、次のページに手をかけた。
「っ!?」
びくっと身体が震え上がり、胸に何かがあることを認知した。
携帯を振動設定にしたまま、トド松はそれを私の胸に押しつけていた。私はすぐその腕を解きにかかる。
「今感じてたよね?」
「感じてない!やめてよ‥‥」
「僕にそんな言い方していいのかなぁ」
再び振動する携帯を、突起の部分へ当てつける。
「うっ」
刺激され、身体が一種の熱を帯びていく。耳にキスを落とし、トド松は胸を上方へと持ち上げる 。喘ぐ度にその力は強くなった。
「ト、トド松‥‥」
「あらら、もうきもちよさそうな顔してる」
「‥‥ん」
「もっと、きもちくなりたい?」
「‥今は、いいもんっ‥‥」
携帯を、ぽすりと床へ放した。
それに目をやられた間に、脇下へトド松の腕がのびていく。そのまま服をはがしにかかり、首元にキスが落とされる。私の手から本が落ちた。
「トド松っ‥‥」
「なめてるでしょ」
「‥‥え?」
「僕のこと、男だってこと忘れてるでしょ」
指が下着の上を這う。くりくりと突起を摘み上げられて、息が少し荒くなる。トド松はそのままゆっくり、私の上半身を露わにさせていった。
へそをぺろりと舐めて、すうっと腹を通り、谷間へと移っていく。
「‥‥‥ん」
胸の膨らみにそって、トド松が小さな舌を動かす。愛おしそうに突起を指でさする。
その度に顔を歪ませる私を見て、にっこりと営業スマイルをそこへ浮かべた。
「そうそう、そんな感じで僕に乞うようにして」
片手で私のスカートの中を弄り、湿った穴の中に指をつつかせる。恥ずかしい声ばかりがもれると、トド松は胸の突起を口に含んだ。
「んんっ‥‥んんー‥‥」
「‥‥はは、すっごいきもちよさそう」
無論、頭の中は溶けかけている。すっぽりと中に入っていたはずのトド松の指が抜ける。私は勃っているトド松の下半身を見つめた。
「心配しなくても、ちゃんといれるから」
ズボンを下ろしながら、トド松は私に唇を押し当て舌を入れ込む。下着も全てずり落とし、大きく膨らんだそれが私の中に入ろうと試みる。
するりと音のない挿入。甘い声を出すと、にやっと微笑み腰を動かし始めた。両手で胸を上下、左右、定まらぬ方向へ揉みあげる。
「ト‥‥トド、松‥」
「あ‥‥その顔、可愛い」
次第に突き上げていく速度も上がる。憩いの瞬間もなく絡み合う身体。私が泣き声を出すと、トド松はそっとその口を塞ぎ肩を掴む手に力を入れた。
上下に揺れ、天井も揺れる。
狭まる道のりと、差し迫る頂点。
「‥‥あ、‥い、くかもっ‥」
トド松は眉をハの字に曲げ、頬をピンクに染める。私はトド松の首に腕を回し、いともかんたんに、絶頂へと達した。
『あっ‥ん‥‥っ』
「!!?」
『トド松っ‥‥』
「‥‥ちょっと!!何よそれ!?」
「何って、携帯で録音してただけだよ?」
「‥‥‥こ、こいつ_____」
『トド松っ‥‥!あ、あ、いく!』
「!」
『ああっ』
「あーーーー!もうわかったからお願い流さないで!トド松様っ!!」
(よし。相手にしてくれなった時はこれを使おう)