<リクエスト置き場>

□さゆさんへ
1ページ/1ページ







「みい〜写真撮ろ」
「出た、自撮り男」
「そんなこと言わないでよ。ほら、こっち来て」
「もー今本読んでるんだってば‥‥」


私は身体を反転し、トド松から避けるようにして寝転ぶ。だが奴はこんなことですぐ諦めてくれるたまじゃない。すぐさま私の背中にぴったりとひっつき、パシャリとシャッター音を鳴らす。


「みいの横顔」
「勝手に撮らないで」
「なんか今日、冷たくなーい?」
「だから本読んでるって言ってるじゃん‥‥」
「僕より本が大事?」


つい面倒な感じになってきたので、迷わず私は無視を尽くす。ねえねえ、と何度も呼びかけ身体を揺らしてくる。ここで返事をしたら私の負けだ。
我慢。
我慢。
我慢。
我慢‥‥。





「‥‥ふうーん」


それっきり、トド松の声が止まった。やっと終わっかと私は一息をついて身体から力を抜いた。

小説に集中を戻し、次のページに手をかけた。




「っ!?」




びくっと身体が震え上がり、胸に何かがあることを認知した。
携帯を振動設定にしたまま、トド松はそれを私の胸に押しつけていた。私はすぐその腕を解きにかかる。


「今感じてたよね?」
「感じてない!やめてよ‥‥」
「僕にそんな言い方していいのかなぁ」


再び振動する携帯を、突起の部分へ当てつける。


「うっ」


刺激され、身体が一種の熱を帯びていく。耳にキスを落とし、トド松は胸を上方へと持ち上げる 。喘ぐ度にその力は強くなった。

「ト、トド松‥‥」
「あらら、もうきもちよさそうな顔してる」
「‥‥ん」
「もっと、きもちくなりたい?」
「‥今は、いいもんっ‥‥」



携帯を、ぽすりと床へ放した。
それに目をやられた間に、脇下へトド松の腕がのびていく。そのまま服をはがしにかかり、首元にキスが落とされる。私の手から本が落ちた。



「トド松っ‥‥」
「なめてるでしょ」
「‥‥え?」
「僕のこと、男だってこと忘れてるでしょ」


指が下着の上を這う。くりくりと突起を摘み上げられて、息が少し荒くなる。トド松はそのままゆっくり、私の上半身を露わにさせていった。
へそをぺろりと舐めて、すうっと腹を通り、谷間へと移っていく。



「‥‥‥ん」



胸の膨らみにそって、トド松が小さな舌を動かす。愛おしそうに突起を指でさする。
その度に顔を歪ませる私を見て、にっこりと営業スマイルをそこへ浮かべた。




「そうそう、そんな感じで僕に乞うようにして」




片手で私のスカートの中を弄り、湿った穴の中に指をつつかせる。恥ずかしい声ばかりがもれると、トド松は胸の突起を口に含んだ。



「んんっ‥‥んんー‥‥」
「‥‥はは、すっごいきもちよさそう」



無論、頭の中は溶けかけている。すっぽりと中に入っていたはずのトド松の指が抜ける。私は勃っているトド松の下半身を見つめた。


「心配しなくても、ちゃんといれるから」


ズボンを下ろしながら、トド松は私に唇を押し当て舌を入れ込む。下着も全てずり落とし、大きく膨らんだそれが私の中に入ろうと試みる。

するりと音のない挿入。甘い声を出すと、にやっと微笑み腰を動かし始めた。両手で胸を上下、左右、定まらぬ方向へ揉みあげる。



「ト‥‥トド、松‥」
「あ‥‥その顔、可愛い」



次第に突き上げていく速度も上がる。憩いの瞬間もなく絡み合う身体。私が泣き声を出すと、トド松はそっとその口を塞ぎ肩を掴む手に力を入れた。

上下に揺れ、天井も揺れる。

狭まる道のりと、差し迫る頂点。



「‥‥あ、‥い、くかもっ‥」




トド松は眉をハの字に曲げ、頬をピンクに染める。私はトド松の首に腕を回し、いともかんたんに、絶頂へと達した。











『あっ‥ん‥‥っ』
「!!?」
『トド松っ‥‥』
「‥‥ちょっと!!何よそれ!?」
「何って、携帯で録音してただけだよ?」
「‥‥‥こ、こいつ_____」
『トド松っ‥‥!あ、あ、いく!』
「!」
『ああっ』
「あーーーー!もうわかったからお願い流さないで!トド松様っ!!」









(よし。相手にしてくれなった時はこれを使おう)





[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ