Harry Potter

□ホグワーツ特急
2ページ/2ページ



「・・・ん」

あー・・・今何時だ。寝起きでまだハッキリとしない頭でコンパートメントを出た。頭の寝癖を手ぐしで治しつつ、車長の元まで聞きに行った。
だって知り合いなんていないし、いきなり知らない人に聞くのはめんどくさい。

「あのーすみません。放送を聞いていなくて、ホグワーツへはどのくらいですか?」

「ちょっとまってね。この距離だと・・・あと10分程度かな。まだ君は着替えていないようだし、ローブに着替えておいで」

「はい、ありがとうございます」


車長にお礼を言ってコンパートメントへ戻った。

あと10分か。結構寝てたな僕。
車長に言われた通り、ローブへ着替え始めたけど、馴れないこともあって少し手間取ってしまった。けれどそれも少しのことで、3分後には着替え終わった。

暇になった僕は、もじゃまるを隣に置いて枕にした。少し重いのか、頭をぺしぺし叩かれるがもふもふが最高なのでむしろどきたくない。ホグワーツへ着くまで、僕ともじゃまるの地味な戦いは続いたのはここに記しておく。

そしてやっと駅へ着いた頃には空は真っ暗だった。その中、ランプを持った2mはある大男が新入生を呼んでいた。

「イッチ年生、イッチ年生はこっちだぞ!!俺に着いてこい」

どうやら新入生だけは湖の上を船に乗って行くらしい。別に先輩と一緒でもいいんじゃないかと思ったのは僕だけじゃないと思う。次々と乗っていった。ある人はもう出来た友達と、ある人はなんとなく外人たちと。

僕は・・・

「これは、本当に呪われているのか。もうダンブルドアかヴォルデモートの呪いとしか思えないんだけど」

ボート1つ、僕1人
進むよ進む、ボッチ計画。マジかよ。

まわりは新しい友達と楽しそうにはしゃいでいるのに、僕だけ1人なためとてつもない疎外感があった。場違い感がはんぱねぇ。
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ