07-GHOST
□あららー
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ラグス戦争から数年が経った。
俺はあれから戦場へは全く出ていない。ラグス戦争の時、殲滅屋とまで呼ばれた俺が、全くの役立たずだったからだ。実質、上層部に見限られた、と取っていいだろう。それとは正反対に、ラグス戦争以来ブラックホークは帝国にその名を轟かせた。戦争へ赴く時は必ずと言っていいほどブラックホークが前線を任されていた。
ま、わざとだが☆
いやぁ、キツかったんだ。
徹夜が当たり前で、食事も満足にとれないし、酷い時は毎日1食で1週間寝ない時があった。流石にぶっ倒れて3.4日目覚めなかったらしい。その時は上層部もやり過ぎたと思ったのか、1ヶ月の休暇をくれたけど。
それに俺も歳だ。そろそろ30代にさしかかってる。実感は無いけどさ・・・はは
で、もう面倒くさいからブラックホークに押し付けました。楽だ♪
ところで俺は今、とある邸に向かっている。本当は俺みたいな下っ端が行っていいはずがないんだが、ミロク元元帥に特例で許可を得た。あの人の考えてる事はイマイチよく分からない。
俺のやったこと全部バレてそうで怖いです!!
っと、着いた。
さてと、元気かねぇ
テイトは。
扉の前に立つ。手を出し、開ける!
ノックをしないのがポイントだ。
バアアアアアン
「テイトー元気かー!!ゴフッ・・・」
おう・・・いいパンチだ。
「ノックしてから開けろっていつも言ってるだろーが、コウ!!」
「ナンノコトダ。小さい事なんて、覚えるだけで無駄だろ。俺はいつも前を向いて歩いてんだ」
「常識だろ!」
いやー久しぶりだけど、ツッコミのキレが上がってるな。芸人にでもなれんじゃね?
「アホな事考えて無いよな?」
「さーて」
そんなことは置いておいて、1ヶ月ぶりのテイトをまじまじと見た。前あった時は俺の太腿くらいの背丈だったのに、今は股下くらいまで背がのびてる。子供の成長って早いなー
雑草みたい。
「な、なんだよ」
「いや〜?あ、そうだ。お土産。今回は第7区のセブンゴースト焼きと、アイフィッシュ飴と、食用花の砂糖漬けと、食用花クッキーだ。特にアイフィッシュと食用花は第7区の特産品だそー」
お土産をテイトの前に並べてみるが、いつもの様な嬉しそうな反応がない。
あれ?
「テイトー?」
目の前で手をひらひら振っていると、思いっきり頭に踵落としを決められた。
あっれー?なんか悪かった?
「セブンゴースト焼きと食用花の砂糖漬けと、食用花クッキーは良い。
でもアイフィッシュ飴ってなんだ!?コレ食べ物じゃないよな?明らかに目玉を飴でコーティングしただけだよな!?」
怒涛のツッコミかー
冴え渡ってるな!