Harry Potter

□怒涛の招待状
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やぁ、こんにちは!
僕はかの有名なハリーポッターだよ!
知らないって?
あの“名前を言ってはいけない人”を赤ん坊の時に倒したんだらしいよ!
え?今は何をしているかって?









豚の餌を作っているところさ!
僕はペチュニア叔母さんに命令されたとおりに朝食の準備をせっせとしているんだ。早起きして豚の餌を作るなんて、僕と同年代の子は体験したことないだろうね。
叔母さんに言われた方法で調理しているけど、ここまで素材を殺しきってkcalを取ろうとする方法なんて知らなかったよ。
どんな方法かって?


じゃあ叔母さんに教えられた方法を紹介しよう。

今日のメニューは
・ベーコンエッグ
・トースト
・コーヒー

まずはベーコンエッグから。
フライパンに油をこれでもかというほど入れてベーコンを軽く焼く。少し焼き目が付いたら卵を割り入れる。ギトギトし過ぎて、見てるだけで胃もたれが・・・ここまでは油の量が可笑しいだけだけど、問題はこの後だ。塩こしょうを振り入れるのだが、ベーコンエッグが見えなくなる位入れるんだ。舌がおかしくなるのは言わなくてもわかるだろう。


次はトースト。
トーストはトースターで焼く。普通に焼くのは1回で充分なのに、必ずダーズリー家は2回焼く。ほぼ焦げを食べているようなもの。この時も砂糖とバターが必須で、過度に摂取しているのはお解りいただけるでしょう。

最後はコーヒー。
これはもはや、何がしたいのかわからない。挽いたコーヒーに大さじ一杯の水を入れてから、湿ったコーヒーの粒を食べている。


これを豚の餌と言わないでなんて言ったらいいんだろう。飼料?

毎朝胸焼けがするので、僕の朝食はトースト1枚でいつも終わり。

その後、いろいろ仕事があるけど何年もやってきたから手馴れた。すぐに終わらせて、近くの公園へ走る。


「はー!!今日も間に合った!」


膝に手を付いて乱れた息を整える。
なんでこんなに急いでいるかって?
答えは従兄弟だ。
従兄弟のダドリーはガキ大将のような奴で、いつも僕をいじめてくる。いじめならまだ可愛いほうだけど、成長するにつれて無駄に筋肉や悪知恵が付いてエスカレートしている。それだけなら僕も逃げたりすれば何の被害もないから平気なんだけど、別の問題が出てくる。

ダドリーにいじめられた奴が、従兄弟の僕にネチネチとした嫌がらせをしてくるんだ。僕の仕事の中の庭の掃き掃除の時、どこから拾ってきたのか大量の落ち葉をわざわざ持ってくるという、地味な嫌がらせをしてくる。
腹が立った僕は、丁寧に倍の量の落ち葉を奴の家に運んだのは記憶に新しい。葉っぱの間に抜かりなく芋虫やミミズを仕込んだのは良かったと自負している。それ以来、嫌がらせはなくなった。
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