Harry Potter
□ホグワーツ特急
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日にちはあっという間に過ぎて、今日は待ちに待った9月1日。
僕はもうキングズ・クロス駅にいる。ダーズリー叔父さんを脅・・・にお願いして乗せてきてもらった。
切符を見せた時、9と4分の3番線なんかないぞ。お前は騙されているんだなと、嘲笑われたけど逆に、魔法なんて不思議なものがあるのに無いなんて証明できないでしょ?って言ったら顔を真っ赤にさせて口をぱくぱくとしていたけど、何も言い返せなくて黙って運転していた叔父さんは面白かった。
「ばいばーい叔父さん!!
また夏に帰ってくるよー」
「二度と帰ってくるな!!」
わー酷いな叔父さん。と、そんな感傷もすぐに喜びで消されてしまった。いよいよホグワーツへ行ける。荷物を乗せたカートを押して9番と10番のプレートを探しに行った。
えーっと、9番線と10番線の間〜
あぁ、ここだ。
よし、勇気を振り絞ってGO!!
不思議と壁に当たる!っという恐怖はなかった。
そして壁をすり抜けて見えた光景は感動しかなかった。ここにいる人たちは全員魔法使いなんだ。興奮で頬が熱くなるのがわかった。ルンルン気分でまわりを見ながら列車へと向かった。
・・・左右前後ろを見ても誰も知っている人がいないだと!?
あ、そういえば僕、主要メンバーとその血縁者位しか覚えてないや。後は章によって関わる人とかしか。
あー・・・ダメだね、こりゃ。
唯一知っているウィーズリー家も、おそらく初っ端からやらかすと思うから、僕のボッチ計画はちゃくちゃくと進むわけだな。
生き残った男の子、ボッチ・ポッター!!
何か売れそうな気がする・・・ような?
・・・こんなくだらないこと宣言してないで早くコンパートメント探しに行こう。しばらくは1人で寝たい。というか寝かせて。
早々に僕は列車へ乗り込み、誰もいないコンパートメントを探し歩いた。途中で知らない女の子から一緒にどう?と聞かれたけど、断って歩き続けた。かなり早めに来たから、空いている所はあるはずなんだ!なかったら帰るからな!!
そんな決心を固めた矢先に発見した。ありがとうございます神様。これっぽっちも信じていませんでしたが、今だけちょびっと感謝します。アーメン。あれ、これ違うか。まぁどうでもいい。
部屋に入り、まず扉に魔法をかけた。外から見ると人がいっぱいいるように見える魔法と、決して扉が開かない魔法を。ちなみにオリジナルです。暇だったんで作ってみたけど、なかなか使える。
では、おやすみなさい・・・