Harry Potter

□組み分け帽子
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船から降りた僕達は城へ入っていき、広間の扉の前で待つよう言われた。

そしてぼっちリターンズ。

「なぁ、君が噂になってる生き残った男の子かい?」

『ん?君は・・・プラチナブロンドの綺麗な髪とその凛々しい瞳はマルフォイ家の子かい?』

「や、やめてくれ・・・」

マルフォイは僕の言葉に頬を染めて片手で顔を隠してしまった。照れているようで、潤んだ片目で睨まれた。

『ねぇ、僕と友達になってくれない?今ならこのもじゃまるもついてくるよ』

頭に乗って寝ていたもじゃまるをマルフォイに差し出した。

「・・・可愛い」

受け取ったもじゃまるを抱きしめてふわふわとなでていた。相当気に入ったようでなにより。


『どう?』

「はっ。・・・し、仕方ないな。この毛玉に免じて友達になってやろう。仕方なくだからな!!」

『わーーい!ありがとうマルフォイ!これからよろしくな!』

「・・・ドラコでいい。友達なんだろ?」

恥ずかしいのかもじゃまるに顔を埋めてぼそぼそと呟くように言ったが、その言葉の意味を理解した時、心の奥がじんわりと熱くなった。

『うん!ドラコ』

「・・・うん」

友達一号ゲットおおおお!






しばらくドラコと楽しく談笑していると扉からマクゴナガル先生が出てきて広間へ入るよう言われた。

中に入ると、まるで別世界だった。

天井は満天の星空で魔法なのかロウソクが浮いていて幻想的で、扉の反対側に見えるダンブルドア校長らしき白ひげの男性は物語に出てくる魔法使いのようでらしくもなくワクワクした。

「これから組み分けが始まります。名前が呼ばれた生徒から順番に前へ上がりなさい」

マクゴナガル先生がそういって椅子へ戻っていった。

A〜名前の順で呼ばれていき、とうとう僕の番となった。

「ハリー・ポッター!!」

『はい』

僕が呼ばれた瞬間、広間がざわざわし始めた。聞こえる声は英雄を称える声や、期待と違ったのか残念がる声も聞こえた。まとめると興味津々と言ったところか。

古ぼけた帽子をかぶらされ、頭のなかで声が響いた。


「うーむ、難しい。
君は違う世界から来たようだね。
頭も悪くない。少々狡猾な面もあるようだが、それを充分補える思いやりと愛情がある。そして勇気も。
だが死ぬ覚悟は君の歳だと早すぎる。この世界ではまだ9歳なんだ。充分楽しみなさい。

そんな君は・・・

グリフィンドール!!!!」

「「「わあああああああ」」」

グリフィンドールから歓声が上がった。双子がポッターをとったを言っている声が聞こえた。

僕が席へ着こうとすると双子に引きづられて二人の間に座らされた。

『ちょ、何さ二人共』

「「いやいや、英雄ハリー・ポッター様がグリフィンドールに入ると聞いて、歓迎しないわけがないだろう?なぁ友よ!!」」

歓迎ムードなのは凄く嬉しい。
けど・・・

『・・・もじゃまるをなんで掴んでるのかな??』

「え」「え?」

「そりゃないぜ友よ」

「そうだぜ。こんな面白い生き物」

「そうそうあえるもんじゃないぜ?」

「「俺達が研究しないで誰がするのさ??なぁ友よ」」

実験動物扱いかよ!!!!怖
もじゃまるが解剖されるなんて!
震えてるじゃない!


『絶対に、ダメだ!!』

「ちぇ」「英雄様はケチだな〜」

「「残念だ」」

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