人生は試験だ

□ガゴゼ編
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かつて人は妖怪を畏れた
その妖怪の先頭に立ち百鬼夜行を率いる男
人々はその者を妖怪の総大将ー
あるいはこう呼んだ

魑魅魍魎の主、ぬらりひょんとー

関東平野のとある街
浮世絵町ー
そこには人々に今も畏れられる「極道一家」があるというー



「若ー若様ー」


と辺りを見渡す雪女と烏天狗は苦しそうにうずくまるリクオを見つけた。


「リクオ様!?おなか痛ですか!?
ど、どうしましょ…」


雪女は直ぐに駆け寄り声をかけたのだか、どうやらこれは罠だったらしく、グイィッと引っ張られ木に吊るされてしまった。


「やった!妖怪ゲットォ〜リクトの言う通りにしたら僕にもできたよ。」


そう嬉しそうに言うリクオの横に立つのはリクトである。


「雪女か!お前はあいかわらずドジだな〜行こうリクオ。」


リクオを連れてリクトが駆け出した。


「あいつどこまでさがしに…」


とそこにやって来た青田坊と黒田坊は雪女を見つける。


「なんじゃ雪女そのカッコはぁ!?誰がこんなことを…」

「いっ!?」

「なんじゃああああああああ。」

「落ちる落ちる。」

「ま、またやられたぁ〜!!」


雪女をたすけるために駆け寄ったはずの二人は落とし穴へと落ちて行く。そんな二人は仲良く走るリクオ達を見つける。


「あ やっぱりリクオ様達かっ…」

「ま まちなさい若っ…」

「総大将に似て…いたずらが…過ぎますぞぉー!!」


そんな中、リクヤはと言うと…のんびりと縁側で茶を飲んでいる。

その状況をしっかりと見ているにも関わらずリクヤは3人を助けはしない。

しかし…体格の差から助けれないのに…リクヤは一応近寄ってみる。


「あ!リクヤ様!いい所へ!!」

「「「助けてください!若!」」」

『…すまん…みんな。俺みんなを助けようにもそんな力ないから、狒々の叔父さんに頼んでみるわ。』

「すみませんね…若…」

「…あれ?そう言えば狒々様って今いらっしゃって無いんじゃ…」


3人はそこに気付くのが遅かった。

リクヤの姿は既にそこになく、リクオ達を追いかけて行っていた。

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

逃げた先にて


「やっぱりリクトは凄いねー。大成功だったよ!」


凄い事を教えてもらったとリクオはリクトを褒める。


「ふふふ。でもな、スゲェのはリクヤの方なんだぜ?」

「何で?」

「だってこれを1番初めに思いついたのはアイツの方だからな。」

「わー!リクヤ凄ーい!」


なんということでしょう。
衝撃の事実発覚!
黒幕はリクヤだった…
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