人生は試験だ

□狒々編
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「おう、リクヤ!」

『あれ?鴆…来てたの?』



廊下を歩いていたら鴆にばったり会った…
今日、なんかリクオの若頭襲名のための幹部会がある…って言ってたなぁ……それかな?



「総会だからな…ってそうだ!お前に渡さなきゃいけねぇーものが…」



やっぱりそうか。
うん?ゴソゴソと何探してるん?

…なんか巾着袋が出てきたぞ??



『…なにそれ』


鴆から手渡された謎の巾着袋をむむむ…と見つめる。


「随分前の話だが……言ってなかったか?
治癒力高めたり解毒したり出来る薬が欲しいなぁ、って」

『…そんなこと言ってたか?
………あ、言ったな!!』


すまんすまんマジですまーん!!てかめちゃくちゃ助かるし嬉しい!ありがとう鴆!!
と鴆の肩を軽く叩きつつも袋を受け取る。


「…マジでこれ作るの大変だったんだぜ」


と鴆は色々と薬が出来上がるまでの苦労を語る。

それを専門用語が多すぎて頭から煙が出てきそうだ…と聞きつつ巾着袋の中に入っているものを1粒取り出してみる。


『…豆?』



なぁ、おれこういう感じの回復薬見たことがあるんだけど気のせいかなぁ…



「あぁ、それ鴆豆って名前な」

『…ぜんず?』



…ドラゴ〇ボールの〇豆に似てない??
名前も似てない?
え、これ大丈夫なの?
鴆、パクってない?…あ、鴆はドラゴ〇ボールのこと知らんわな…まぐれかいな?
うん!まぐれって事で気にしないようにしよう!気にしたら負けだ!!



『ぜ、鴆豆かぁ……ありがとう鴆!!助かるぜ!!』


そう言ってリクヤは鴆と別れてぬらりひょんの部屋に向かう。
鴆と話していてすっかり忘れていたが、ぬらりひょんに後で部屋に来るようにと言われていたのだった。
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