人生は試験だ

□幕間
1ページ/7ページ

幕間

「今日からテスト期間です。
一学期の成績が決まるテストなのでしっかりと勉強してきてください」



今現在帰りの会をしている。
もう期末テストだって〜この前中間が終わったと思ってたところなのに……なんてこと。
小学校まではへへーん楽勝〜って、感じだったんだけど中学校になったら難易度があがってね…………危うく数学とんでもない点数とろうとしてたからね。俺数学嫌い。
しかも丁度この期末の範囲に、俺の大の苦手な方程式が降臨しやがった。。。
今回は早め早めにテスト範囲の復習してるし……いや、方程式の所だけ正答率くそ低やけども…計算は出来るんやで時々計算ミスするけどな。
文章題が苦手なんや。
文章読んで自分で式作ってとくの……俺自分で式作れんの……前世でも数学苦手で高校受験で逃げまくってたら入試でとんでもない点数を弾き出したからな……
今回ばかりは頑張らなきゃ……
俺、ファイト!!



「リクト、テスト期間で清十字怪奇探偵団もないから一緒にかえろう」

『あーごめんよリクオ
俺、数学のワークで解けないところがあるから先生に質問にいってくる』

「分かった。先に帰ってるから夕飯前には帰っておいでよね」



さて、リクオも帰ったところで……俺の醜態を見られるのは先生だけとなった。
心置き無く質問するぜ。



『失礼します閑臥先生、質問に来ました』

「おう、奴良か
まあ入れや」

「失礼します……」



春ちゃん先生が担任をしている教室の戸を叩く。
緊張ですごすごと教室に入る俺。



「……頑張って解いてる跡は見えるんだけどなぁ…」


返す言葉もありません…
春ちゃんが俺の直したあとでで真っ赤に染まるワークをみて溜息をつく。


「とりあえず、文章題が苦手らしいからまずはこの問題を一緒に解いてみようか」



俺はやる気に満ちた目で春ちゃんの顔を見てうなづいた───
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ