人生は試験だ
□故郷編
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時は四国との戦いのあと…
『…まってリクオ……俺も一個だけ言いたいことがあるんだ
隠神形部狸さん、俺からの願い事も一つ聞いてくれないかい?』
リクヤの方に顔を向けた隠神形部狸の目を見つめながらリクヤは言った。
『俺を今度の夏休み…そうだなお盆のあたり…そこら辺で四国まで案内してよ
俺四国で行ってみたいところがあるんだ!』
「あぁ、別にそれくらいなら構わないが……ではお盆辺りにそちらに子狸を送るとしよう」
『ありがとう!』
隠神形部狸はなぜ四国に?といった顔を一瞬みせたがすぐに首を縦に振った。
返事をきいたリクヤはもういいよおれの用事は済んだよとリクオに耳打ちして、ルンルンで軽いスキップをしながら後ろの方へさがったのだった──