黒バス

□此処、どこだ?
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__あれ?



ふと目を覚まし、上体を起こす少女。

彼女の名は暁磨生。



__私…保健室にいた筈…。てか此処どこだ?



自分がベッドの上におり、回りには薬や包帯、救急箱などが置かれている。


一目で保健室と分かるが、自分が通っている中学校の保健室ではないと磨生は悟った。




立ち上がり、保健室を出ると気づいた。



__制服が違う……。



水色のシャツに黒いネクタイとスカート、白いブレザー。


そして左胸には_________




__帝光の、校章……。





「まさか此処、“黒子のバスケ”の世界…?」



ふとドアのガラスに映る自分の顔に目を見張る。



「何これ……」



髪型は変わっておらず、左側に結んだクセのある黒髪。


しかし毛先に掛けて赤くなっており、眼は橙色になっていた。



__何か、肌綺麗になってる気がすんな…。あ、あとちょっと胸も……。





無駄に広い校舎を1人歩く、外から声が聞こえる。放課後なのだろうか。



__つーことはキセキの世代いるのか……。体育館、行ってみてーな…。



とは思っても広すぎて自分の現在位置すら分からない。





季節は春。

桜が舞い上がっている。



ボーっと廊下で立ち止まり、窓の外を眺めている時だった。









「おい、そこで何をやっている」
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