奇妙な物語U

□VOICE
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『ただいま戻りましたー』

両手いっぱいに抱えた紙袋の中には
新鮮な果物や野菜が詰め込まれていた

メメタァはそれを
キッチンまで運び一息つく
どうしてこの館は玄関から
キッチンまでがこう遠いのだろうか・・・


『 テレンスさん戻りましたよー
もう、外は今日も暑いですよ
そろそろカイロも引っ越しませんか?
DIO様に聞いてくださいよ』


夜は多少は涼しいものの
日中のジリジリと焼け付く太陽の熱は
何年経っても慣れないものだ

メメタァは冷蔵庫に食べ物をしまい
用意してあったスープを温め
今朝買ってきた
まだ暖かいパンを切り分ける


『お前は、今まで食べたパンの
枚数を覚えているか?
って似てます?DIO様のマネ』


ヘラヘラと笑いながら
1人でパンを食べる

いつもなら、テレンスさんが
ツッコミを入れてくれるのだが

今日は、いないようだ
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