カランコエ
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彼とこうやって面と向かい合うのは
初めてのはず
でも、彼は私を知っているような
口調だった
『うーんー』
「どうしたの?」
『えっ?いや、なんでもないよ』
「あ、そうだ
放課後空いてるかな?」
『うん、空いてるよ』
花京院さんは、ニコニコした顔で
ここら辺で有名な喫茶店でも
行こうと誘ってくれた
高校に入り、初めて
寄り道をする
それも、男性と!
頭の中がふわふわした
時間が経つのが早く感じる
HRが終わり、カバンに教科書を詰めてると
廊下が騒がしくなった
「ズザァさん居ますか?」
『花京院さん!』
やっぱり、花京院さんは有名だ
カバンを持ち、花京院さんの元へ向かう
クラスメイトから、ジロジロと見られる
なんて言われるのだろうか・・・
そんなことどうでもいいけど