カランコエ

□3枚
1ページ/5ページ


彼とこうやって面と向かい合うのは
初めてのはず

でも、彼は私を知っているような
口調だった


『うーんー』
「どうしたの?」
『えっ?いや、なんでもないよ』
「あ、そうだ
放課後空いてるかな?」
『うん、空いてるよ』

花京院さんは、ニコニコした顔で
ここら辺で有名な喫茶店でも
行こうと誘ってくれた


高校に入り、初めて
寄り道をする
それも、男性と!


頭の中がふわふわした
時間が経つのが早く感じる


HRが終わり、カバンに教科書を詰めてると
廊下が騒がしくなった



「ズザァさん居ますか?」
『花京院さん!』


やっぱり、花京院さんは有名だ
カバンを持ち、花京院さんの元へ向かう

クラスメイトから、ジロジロと見られる
なんて言われるのだろうか・・・

そんなことどうでもいいけど
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ