何度も…

□プロローグ
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これは…夢か?

目の前に広がっているのは暗闇だった
パジャマ姿の僕は裸足で暗闇の中を歩き出した

すると、目の前にもう1人の僕がいた…

僕はなにを叫んでいるんだろうか



遠目から見てる自分がすごい必死な顔で叫んでいる
もう1人の自分を見ていてなんだか変な気分だ
まぁ、夢だから文句のつけようがないが
頭の中はすごく冷静だった



夢の中の僕はなにを必死になっているんだ?
なぜだか、僕の声だっていうのははっきりと分かるのだが
内容が頭に入ってこない。
なんだか、ノイズでかき消されてるかのよう


しばらく、もう1人の僕を見守ることにした
下手に動き回るよりはマシだからね


もう1人の僕は叫ぶのをやめたらしい
そして、体育座りしてうずくまり始めた
僕は自分の方に行こうと足を動かそうとしたがなぜだか、1歩も踏み出せない。
なにかに足を押さえつけられてるように


彼は肩を震わせている…
もしかして、泣いているのか?

じっと彼の様子を見ていると、大きな電子音が鳴り響いた



Pi Pi Pi Pi Pi Pi

朝7時にセットした目覚まし時計が鳴り響く
重い手で目覚まし時計をストップさせ
目を開けるといつもの光景が広がっていた


「なんだったのだろう、あの夢は…」

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