眠り姫

□鎖
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目を開けると、白い天井に
薬品のにおいが鼻についた


「メメタァッ」
『私・・・』


そこには、承太郎がいた
白い帽子に学ランを白くさせたような服


「今、医者を呼んでくる」


承太郎は、バッとは病室を出た
とても、長い夢を見てた気がする

それがなんの夢かは思い出せない・・・
思い出そうとすると
ズキズキと頭痛がする

そして、医者が私のところへ来て
名前や生年月日などを聞かれた


そして、念のため1日様子をみて
それから、退院していいと言い
病室を去った


「よかった・・・」
『どれくらい眠ってたの?』
「2週間ぐらい昏睡状態だったぜ」
『そっか・・・』


私は、手のひらに違和感がした
そっと布団の中で手を開くと
金色のボタンがあった


『なにこれ・・・』
「俺たちが着てたボタンにそっくりだ」


なぜ、こんなところに?
どうして、ボタンなんて私は
持っているのだろう

全くわからない


だけど、承太郎の顔が懐かしく
愛おしく見えたのは
久しぶりに会ったからなのだろうか
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