小さな蕾

□19輪
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私は、退院をして
久しぶりの学校に来た


「名無しさん、もし『大丈夫だよ』
「・・・」


承太郎は、まだ
納得出来ない顔でいた

『そうだ、承太郎』
「なんだ」
『おめでとッ!
典明たちから聞いたよ!』
「あぁ・・・」


もう退院してるって言うのに
典明たちは、私の家に来て
承太郎が合格したことを伝えに来たのだ


「そういえば、聞いてねぇな・・・」
『え?』
「返事だ」
『あ、忘れてた☆』
「テメッ!」
『怒らないでよー
返事は考えなくても決まってるよ』


私は、承太郎を抱きしめて言った


『よろしくお願いします』


お母さん、お父さん
小さくて何もできなかった私
一人ぼっちだった私


だけど、今は
みんなが支えてくれる
私はもう、一人ぼっちじゃないよ

まるで、1粒だった種が
1輪の花みたいに咲いたように・・・


end

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