俺プリシリーズ 短編集
□秘密の生活
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ある日の放課後……
ガチャッ
「環、話って……ってなんや、おらへんのか……」
俺は環に呼び出され、寮の部屋に来たのだが、環の姿が見当たらない。
かれこれ1時間前……
廊下を歩いていた俺に突然聞き覚えのある声が飛んできた。
「おい悟史!今日は大事な話がある。生徒会室には行かなくていいから直接寮の部屋に来い!
じゃ、伝えたぞ。俺は執間先生に呼ばれてるから」
「おい、環!…………なんやあいつ」
風のように去っていく環を横目で見つめ、俺は深くため息をついた……
(全く、自分から言っといて居らへんてどういうことや……
ま、たいした用じゃないやろうけどな。
………お姫さんつれてロンドン旅行、とかな)
なんとかく察していた俺は事前に生徒会の仕事を寮に持ち帰っていた。
その作業に移ろうとしたその時……
バーンッ!
部屋中に響くくらい大きな音を立てて環が部屋に入ってきた。
「悟史!俺様をイカせろ!」
「………………」
は?