俺プリシリーズ 短編集

□すきだから、しょうがない。
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「んじゃ、行ってくるわ。明日の朝まで帰って来ぇへんから、好きに過ごしてや。」




悟史が寮の部屋から出ていこうとし、俺に声をかける。


本来部屋の移動は許されていないのだが、寮長の悟史の許可があればなんでもできる。




もちろん、今日も……





「あぁ、わかった。」




手元にある生徒会の資料を眺めながら適当に答える。



そして、悟史が出ていってすぐ、部屋の扉が開かれる。





「……よぉ、環」





声に反応し、俺は顔を上げた。
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