俺プリシリーズ 短編集

□生徒会の特権
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バタバタとした生徒会室。


もちろん忙しいのは俺と悟史、そして顧問の執間先生だけなのだが……




「なぁ環。いくら俺らが生徒会の人間やからって授業ほったらかしでこんなことしててええんか?」




手を動かしながら悟史が聞いてくる。

答えは1つしかない。



「いいに決まってるだろ!
この俺様が許可しているんだ。
それに、執間先生も納得してるしな」




俺の視点は執間先生に向けられる。

呆れたような顔をしつつも執間先生は頷く。



「まあな。
四之森も藤吾も成績優秀だし、いまの時点での授業を受けなくても十分な単位を取得してるからな。

ただし、今日1日だけだからな。
明日からはちゃんと授業受けるんだぞ」



そう言って、再び作業を続ける先生。











修学旅行を1ヶ月後に控えた俺らの仕事は半端ではない。


今日1日時間をもらえたことで正直どうこうなるレベルを越えているが、無いよりはましだ。










「一年の部屋割りどうするん?」




「そうだな……
姫だけは大参と二階堂を同室にしておけ。

あとは好きにしていいぞ」





他の生徒が授業をしている間、3人は休む暇なく作業を続けた。
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