いつも、貴方の側に…
□2章
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えっ?だれそれ??
「すみません。思いつきの名前ですが、しばらくその名前を名乗ってください。」
私にしか聞こえないくらいの声で呟く。
御影…華。
「ほぅ、気に入った。」
ガシッ!
ふえっ!?
突然腕をつかまれ、馬に乗せられる。
「お前らの望み、我が叶えてやる」
「なにをする!」
十次郎が叫ぶ。
信長様は馬を方向転換させる。
「今から姫を城に連れ帰る。お前は来たければついてこればいい」
「待て! 信長さん!!」
十次郎を放置して、馬が走り出した。