いつも、貴方の側に…
□5章
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外出が許されず、十次郎と二人でなんてことをするわけでもなく時を過ごした。
そして午後を回ったころ……
「悪いが、すこし野暮用が入った。
俺は三成さんと外にでてくる。
絶対外に出るなよ?」
そう言い残し、十次郎は部屋を出ていった。
「……何、しようかな?」
ホントに一人になってしまうと何をしたらいいのかわからなくなる。
とはいえ、この状況で部屋を出る気にもなれない。
「……そうだ、十次郎が残してくれたあれ、覚えちゃおう」
私は以前十次郎に教えてもらった西軍と東軍の人物についてまとめた紙を引っ張り出し、それを眺める。
…………
気づけばかなりの時間が経過していた。