お昼寝〜鸛鳥中編〜

□音楽と君〜君が好き〜
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桜弥が来て大分馴染んだ頃名前が体調を崩し休むと連絡が来た


桜弥の声とピアノの音の無い病棟

桜弥が来る前に戻っただけなのに凄く寂しく感じる


『ねぇ...今日はピアノ無いの』

『桜弥先生は?』

小児病棟の子供達のそう問う声もどこか元気がない

『桜弥先生、具合が悪くてお休みなんだ』

そう言うと、寂しげに産科を後にする

皆、君と君が弾くピアノが大好きなんだ


だって、あの四宮まで
『如月が居ないと変な感じだな』

なんて言ってたんだ

僕だって寂しいんだ
仲間としてもだけど、それ以上に君が好きだから


僕の好きはloveの好き

幼い頃に抱いていた感情とは違う
もう会うことはないかもしれないと思っていた

再会して、押さえていた気持ちが溢れだした

『如月先生が居ないだけで寂しいです』

『だねぇ〜!それにしても如月先生、大丈夫なのかねぇ〜』

独り暮らしでしょ?と小松の声にハッとする


『サクラ、オンコール変わってやる...終わったら如月の所に行ってやったらどうだ?』

心配で仕方ないって顔してるぞ?と四宮に図星を付かれて苦笑いするが、有り難く好意を受け取った


『鴻鳥先生、如月先生のこと食べちゃダメだよ〜?』

『えぇ〜、鴻鳥先生草食系っぽいから大丈夫ですよ〜!』

『人は見た目によらないぞ?そういう奴に限って肉食系だったりするんだよ』

ニヤニヤする小松、まさか〜とケラケラと笑う下屋に、四宮の言葉に更に苦笑いを深くする

肉食系になるのは、気持ちを伝えてからでも遅くないと内心呟く
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