お昼寝〜鸛鳥中編〜

□音楽と君〜ひとつになる〜
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今日は珍しい救急もなく、1日を終えようとしている


オンコールだけど、何事もなく過ぎて欲しいと思ってしまう


『桜弥先生〜!また明日ね!』

元気な声が病室へと戻って行く
そんな子供達に笑顔で手を振る桜弥


子供達と微笑む桜弥を見てると、未来を想像してしまう

僕と君と、まだ見ぬ二人の子供

まだ、プロポーズもしてないのに...と自分の考えに苦笑いが漏れる


『桜弥先生、子供達に人気ねぇ〜』

『小松さん!』

桜弥先生が来てから、明るくなった子もいるしねぇ〜!としみじみと話す

『まだまだです...けど、新しく生まれてくる命と子供達の笑顔が、私の元気の源です』

そう言って微笑む彼女がやっぱり好きだと実感する

きっと昔から好きだったんだろうなと、思いを巡らせてみる

『鴻鳥先生、ヘラヘラじゃなくてニヤニヤしてる〜』

と下屋に言われるまで、自分のニヤけている顔には気づかなかった
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