陳腐な書物

□恋の壁(365日)
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はい自己紹介

俺は宮野カズマ
23歳のニートで家に引きこもっている
見た目は大人びているからなんでも
できるような人に見えるけれど
とんでもなく面倒くさがり
飽きやすい
何事も続かない男だ

そんな時に珍しく買い物を頼まれて
近くのスーパーで頼まれていたものを
選んでいた時だった
リンゴを手に取ろうとしたときに誰かの
手と重なる
すいませんと謝ろうとしてそいつの顔を
見ると、とんでもなくモデルだろ
って言わんばかりの男が目の前にいた


「あ、あの…」


うわ、話しかけられた

「よかったらこれからお茶でも飲みませんか」


「はい?俺お金持ってないですよ?」


男は少し焦りを見せながら「だめかなぁ?」
と苦笑いをする


もしや、悪徳商売者のやつか?
俺は危険を感じて急いでスーパーから
出ようとした


「待って!」

「ちょっと、放してください!お金なんてないんですからって」


「大丈夫です、何もしません。ちょっとお話しだけ…したいんです」


あんまりにも懇願するから俺はため息をつく


「10分だけでよければ」


男はパアッと目を輝かせた


「ありがとうございます!じゃあこのリンゴもおごりますね!」


変な奴にあってしまった
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