3万hit記念リクエスト小説

□体育祭
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一方本部ではお題の紙を受け取った審査員は

「これ、発表していいんですか?」

困惑気に聞くと空瑠は頷き

「え〜っと、では確認で貴方と隣にいる女性の関係は?」

赤井に向かって問われる質問に

「?恋人だが?」

首を傾げながら答えた赤井に

「3B、白夜さんのお題は恋人だったので見事正解となり1位です!」

審査員がマイクを通していったため

「「えぇぇぇぇ!?」」

全校生徒が驚きの声を上げたのだった。

「うっそ!空瑠彼氏いたの!?」

「ビックリ!でも、新一も世良さんも驚いてないよね?」

「僕たちは知ってたからね。秀兄と空瑠が付き合ってるの」

「大分前からだけどな」

ニコニコ笑う世良に蘭は呆けるが

「ちょっと蘭!」

慌てて園子は蘭の腕を掴み

「どうしたのよ園子」

「やばいわよ。アタシたち」

「えっ?」

慌てる園子の意図が分からず蘭は首を傾げるが

「だって、あのイケメン様に会ってそうそうジョディさんの彼氏って言っちゃったのよ!?」

「あ!そうだった!」

思い出した蘭はしまったという顔をし戻ってきた空瑠と赤井に

「「どうもすみませんでした」」

蘭と園子は頭を下げそれに空瑠と赤井はきょとんとした顔をしたのだった。

そして会場内では打ちひしがれた男子生徒が多数見られ

「これ、皆空瑠に彼氏がいたっていうショックで?」

ジョディは呆れながら世良に聞けばケラケラと笑いながら世良は肯定したのだった。

「まぁ、各部のエースから告白されてたんだもんね。空瑠」

「断る理由は彼氏がいるからだって言ってたけど誰も見たことがないから体のいい嘘じゃないかって話だったけど・・あんなイケメンじゃ勝ち目はないわね」

園子は男子生徒たちを一瞥し呆れて肩を竦めていた。

当の本人の空瑠は気にした様子はなく隣に並ぶ赤井は見せつけるように空瑠の腰に腕を回し抱き寄せていたが。

そして何とか借り物競走が終了しその後の男女別対抗騎馬戦では蘭、世良、新一の活躍がありB組の優勝が決まった。

優勝カップを持ち上げる空瑠に歓声が上がり

「今日は打ち上げだろう!」

クラスの男子がそういうが

「日を改めようぜ?今日はある意味自棄になる奴が続出しそうだぜ?」

新一は呆れながら言えば空瑠たちもクラスを見渡し苦笑した。

と、言う事でB組の打ち上げは後日に延期になり空瑠たちは着替えを済ますと

「アタシこれから真さんと会うんだけど・・」

頬を染めながら言う園子に空瑠たちは顔を見合わせ

『早く行きな。待たせるのは悪いよ?』

空瑠の言葉に園子は頷くと待ち合わせ場所に向かうべく走っていった。
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