翡翠とアメジスト2
□ストラディバリウスの不協和音
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コナンは以前ベルモットと対決した時に彼女がボスに送ったメールアドレスのプッシュ音が鳥取の市内局番と似ている気がすると話し博士の家でそれを実践・・
しかししっくりくるものが得られずそのまま探偵事務所に帰ってきた。
そして学校から帰ってきた蘭に携帯のプッシュ音0858が何のメロディーか聞けば蘭も携帯を取り出しプッシュ音を音階で“ファミレミ”もしくは“ソファミファ”だと言うがコナンは“シラソラ”だと言い張る。
が、音痴であるためドレミの音階をやっても無駄である。
それでも言い張るコナンに
「だったら、空瑠に聞いてみようよ」
「空瑠さん・・?」
「空瑠、確か絶対音感持ってたはずだから」
蘭の言葉にコナンは内心でそのことに気がつかなかったことに頭を抱えていた。
勿論、内心のことであり蘭がコナンのそんな状態に気がつくはずもなくちょっと待ってねと言いながら空瑠に電話を掛けるのだった。
蘭が帰宅する少し前の時刻
『こんな堂々と会ってて大丈夫なんですか?』
隠れ家的な喫茶店であり空瑠が見つけたそこはあまり知られていないらしく空瑠が来た時にいる客はほぼ常連ばかりである。
そんな喫茶店で空瑠の前で優雅に珈琲を飲むのは
「今のところ奴らの動いている情報もない。それに、もしそんな情報があったら俺もそうだが空瑠だって動いているだろう?」
恋人である赤井だった。
『確かに、今はwingsでもその情報はありませんが・・ザンシアの事だって・・』
「それも、今は標的は黒髪金眼の男性なんだろう?」
『まぁ、そうですけど・・・』
「これでも気配には敏感な方だ。奴らの気配には気が付く自信がある。空瑠もだろう?」
『ザンシアに関しては気が付く自信はあります』
「ならば、問題ないだろう。それに、俺が会いたかったからな」
そう言って頬を撫でる赤井に空瑠は僅かに頬を赤らめた。
空瑠が何かを言う前に
‘プルルル’
遮るように空瑠の携帯が鳴った。
この時間だと依頼かとあからさまに肩を落とす空瑠に赤井はその様子を観察していた。
しかしディスプレイの名前に首を傾げながら電話に出た。
『どうかした?蘭』
「ごめん空瑠。今ひま?」
『暇といえば暇だし暇じゃないといえば暇じゃないけど?』
「あのね・・コナン君が学校で流行ってるっていう遊びでちょっと聞きたいことがあるんだけど・・」
『?イマイチ状況が飲み込めないが・・何が聞きたいの?』
「携帯のプッシュ音あるでしょ?」
『あるね』
「それの0858を打った時の音階が何かなって知りたくて私はソファミファだと思うんだけどコナン君はシラソラだって言い張ってて・・」
『蘭、確認したいのはやまやまだけど・・電話中じゃ・・』
そう言えば向こうでもあ、という声が聞こえ
『電話かけ直していいなら・・』