翡翠とアメジスト2

□ブラックインパクト!組織の手が届く瞬間
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空瑠は工藤邸から父、瑠維の残した家に居りメンバーからの情報を頼りにハッキングを行っていた。

『水無怜奈の今後の日程は・・と・・』

キーボードを叩く音が響き一応の招集をかけているが未だメンバーは来ず。

‘プルルル’

『空瑠です』

電話の相手はwingsのメンバーであり水無怜奈の監視をしていた人物からだった。

『毛利小五郎が水無怜奈のマンションに?』

おそらく何かしらの依頼だろうことは予測が付くが・・・

『そのまま継続でお願いします。なにか変化があれば連絡を』

それだけ伝え空瑠が電話を切ると

「水無怜奈について調べ終わったよ」

羅瑠が入ってきた。

羅瑠から受け取った資料にはコードネーム、キールそしてCIAに所属し本名本堂英海

『ん?本堂・・?』

読んでいた資料の水無の本名に何か覚えがあるような気がして首を傾げれば

「あぁ、本堂くんの娘さんだよ」

『本堂くんとは?』

「本名、イーサン本堂。彼もメンバーだったが、CIAに所属し娘さんが奴らにバレそうになった時に自害した」

『娘さんはメンバーでは?』

「いや、彼女は入っていないはずだよ」

『そうですか』

羅瑠の情報を聞きながら最後まで資料を読み空瑠はまたパソコンの前に座ると考え込んだ。

パソコンの画面には次の衆議院議員に初出馬する3人の名前と人物像が書かれている。

翌日水無がインタビューする事になっている3人である。

『情報交換か、暗殺か・・・』

空瑠はそのどちらかに絞り込んだがそれ以上の駒は進めずメンバーからの連絡待ちとなった。








翌日、メンバーから毛利小五郎が去ったと連絡を受けるがそのまま監視を継続にしてもらう。

『降り出したか・・』

窓から見える雨に空瑠は傷跡が疼くのに舌打ちをした。

『FBIも尾行してるか・・』

メンバーからのメールでそれが分かりFBIにもバレないように尾行を頼む。

‘ブブッ’

バイブ音と共に送られてきたメールの主は灰原で

『あのバカは何をやってるんだ・・・』

メールにはコナンが仕掛けた発信機と盗聴器が水無の靴に付着、そのまま奴らと合流したらしく聞こえてきた会話から午後1時に暗殺されるというもの。

ADPと言う場所でDJという人物が。

思わず悪態を吐く空瑠だが、貴重な情報源であるためまずは場所と人物を突き止めることに。

「遅れてすみません!」

「遅くなったかな?」

空瑠が考えに耽っている頃勢いよく開いたドアから入ってきたのは悠と羅瑠だった。

『状況はどうですか?』

今水無を尾行、及び監視しているのはwingsのメンバーであり羅瑠の部下であるため詳しい情報は羅瑠を通して通達されている。

そのため詳しいことは羅瑠が把握していることから詳細を聞くべく空瑠は尋ねた。

「彼女はテレビクルーと合流。既に移動を開始しているらしい」

『参りましたね・・』

空瑠は未だ場所がわからないため少々焦りを感じていた。

「どうかしたんですか?」

空瑠は今の状況と奴らが暗殺を企てっていることを話し、その場所も人物も特定できていないことを話した。

「DJですか・・イニシャルではないんですよね?」
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