翡翠とアメジスト2
□赤と黒のクラッシュ 昏睡
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コナンは本堂と共に行動し自身の姉だという写真を基に病院内で聞き込みを行っていたが昔からの水無怜奈のファンだという人物にその写真を見せても本堂の姉でなく水無怜奈だと言い切る。
本堂自身は違うと言い張りその理由として血液型が異なることだと主張。
本堂の母子手帳を確認するべく本堂の母親が家政婦をしていたと言う家で本堂の母子手帳を発見。
本堂自身はO型、そして昔姉から輸血をしてもらったと言う本堂の話から姉もO型であり、水無怜奈はAB型であることから本堂と水無怜奈が姉弟関係ではないと結論づけようとしたコナンだったが、本堂の体に残る手術痕がコナンは結論づけられずにいる要因である。
家では蘭が困惑の声を上げて園子と電話をしていた。
「また英佑君で止まってるの?」
どうやら連絡網が本堂のところで止まってしまっているらしい。
しかも“また”と言うくらいなので何度かあると推察できた。
コナンはいつから止まっているのか聞けば冬休みに入る前からだと言う。
「英佑兄ちゃん冬休み前に何か言ってなかった?」
コナンの問いに蘭は思い出したように“手掛かりを見つけた”と言う。
それも、杯戸中央病院で。コナンはそれに動揺が隠せず慌てて赤井に電話を掛けようと携帯に手を伸ばすが
「英佑君が見つけた手掛かりはお姉さんじゃなくてお父さんのだって」
「お父さん?」
コナンも復唱するように問い返せば父親の会社の仲間を見つけたと話していたと蘭は言い、コナンは本堂の父親つまり“カンパニー”の者も水無を探してると推理した。
「そう言えば、空瑠も通じなくなったって園子が言ってた」
コナンはその言葉にも驚きを隠せなかった。
「空瑠さんも?」
「うん。何でも、冬休みは事件の調査が溜まってるらしくて家にいないから連絡網から外してくれって担任に話してたんだって。必要な連絡は私か園子に伝えて個人的に伝えるように言ってもらえないかって相談してたみたいだから」
「そうなんだ」
空瑠の行動にコナンは珍しいというか普段の空瑠ならしない様な事だと不思議に思っていた。
そしてコナンはその本堂が見つけたという父親の仲間が“カンパニー”の一員であることをジョディに伝えるべくジョディに博士の家まで来てもらった。
話を進める中で“カンパニー”が何かを博士が尋ねればFBIは俗称を“ビユロウ”と言われ“カンパニー”もまた俗称でありCIAの事である。
コナンはその可能性があると言ったが、ジョディはそれを断定した。
「全く、彼らには驚かされてばかりね」
「彼らって・・?」
「シュウと刹那よ」
「えっ?」
「どういう情報網を持ってるか知らないけど、コナン君が送ってくれた写真を渡してイーサン本堂がCIAだと突き止めたのも彼ら」