翡翠とアメジスト2

□赤と黒のクラッシュ 覚醒
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ジョディは楠田を捕まえる前に水無を他の病院へ移すことを考えているがコナン、空瑠、赤井はその話を聞きながらそれぞれアイコンタクトを取っていた。

『(動くとしたら今夜か・・その後か・・)』

空瑠はコナンの方を見て僅かに頷く動作をすればコナンも分かったらしくニヤリと笑って頷き返した。

それが何を意味するのか赤井にはわからないが二人の動作を見つめていた。

夕方に一度ジェームズたちは集まるため空瑠とコナンは何時ものように見回ると言って部屋を抜け出した。

「赤井さん、いい人だな」

楠田の部屋に向かいながらコナンは唐突に呟いた。

『いきなりどうしたの?』

「いや、俺が小学生だと知っててもそれ相応の対応してくれるからよ」

『もともと頭の切れる人だからね』

「空瑠にはお似合いだな」

『ん?なんで?』

「オメーも相当頭切れるだろ?俺以上に」

見上げながらコナンはニヤリと笑った。

『さぁ?そこは考えたことないけど?』

空瑠ははぐらかす様に肩を竦めた。

「ってか、何処で会ったんだ?」

『ロスの射撃場』

「射撃って・・まぁ、空瑠だもんな」

何故か射撃と聞いてもそれで済ませるコナンに空瑠は内心それでいいのかと突っ込みたくなるが

「赤井さん相当空瑠に惚れてるな」

『新一の蘭に対する気持ちには負けるよ』

「バッ!バーロー!んなんじゃねぇよ」

顔を赤くして反論するコナンに説得力がないと言いそうになり空瑠は頭を撫でることで返答した。

『さてと・・』

部屋の前に着いた空瑠とコナンは中に楠田がいないのを確認して忍び込み

‘ポチャン’

楠田の携帯を水に浸け使えなくした。

「とりあえずこれでいいな」

電源をつけようとしても点かないことを確認して元の状態にし素早く部屋を出るコナンと空瑠。

「上手いこと泳がせられれば奴らの連絡手段が掴めるんだがな」

『そこは賭けだね。まぁ、私の仲間もそろそろ動かすつもりだし』

空瑠は肩を竦めながらwingsを動かすタイミングを図っていた。

「どういう人がいるのか見てみてーな」

コナンは空瑠の仲間に興味があった。

『別に特別変わった人はいないよ。強いて言えば瑠希刑事いるでしょ?』

「あぁ。居るな」

『彼もメンバー』

「そうなのか!?ってことは警察に潜入してるのか?」

身近な人物の名前にコナンは驚いた。

『違う違う。刑事が表の職。wingsが裏。現に瑠希さんはほとんどこっちには参加できてないから』

wingsの規定を知らないコナンからすれば普通逆じゃないのかと言葉を発する。

空瑠はそこは深く話さず軽く流すことにした。

あまり人目のあるところで話す内容でもないからというのが本音である。

『そろそろ戻らないとな』

ふと刹那の声に戻った空瑠を見てコナンも頷き赤井たちの元へ戻ることに。
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