番外編

□拍手文
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赤井のマンションに来るのは恒例となっておりそうは言っても仕事があるのがFBIなのだろうか・・・。

‘コトッ’

机に置かれたマグの音にも気がつかないほど集中しパソコンから目を逸らさない赤井に溜息を吐くがそれは最早当たり前のことと理解している為邪魔にならないように向かいのソファに腰掛け読書に慎む。

読み終わってしまえば襲って来る眠気に耐え切れずソファに横になれば落ちてくる瞼に抗うことはしない。

『んっ・・』

頭を撫でられる感覚に目を覚ませば

「起きたか?」

何故かソファに横になったはずが気が付けば赤井の膝の上に頭を置いていた。

「珍しい位熟睡だったな。いつもは俺が触れれば目が覚めるんだが」

どうやら寝ている間に移動させられたことが分かり赤井はフッと笑みを零すとまた頭を撫で始めた。

『ちょっ・・それされるとまた寝る・・』

未だ頭が働かず敬語の取れた話し方に赤井は手を止めるが

「寝ていろ」

促されるようにもう片方の手で目元を覆われ暗くされたことで再び眠気が襲い眠りへと旅立った。

「仕事に掛かりっきりだったからな。起きたら存分に甘やかしてやるぞ」

眠っていると分かっていて唇と額にキスを落とし耳元で囁く赤井の口角は上がりその目はこの上ないほど優しくなっていた。

『好き・・』

寝言なのか起きているのか判断できないくらいふにゃふにゃとした喋り方にらしくないと思いながらも赤井はその耳元で

「愛している」

と囁いた。

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