翡翠とアメジスト3

□探偵たちの夜想曲(推理)
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樫塚は眠った空瑠とコナンの様子を確認しガソリンスタンドに寄ることに。

眠っているコナンに自身の上着を掛けるとスタンド内のトイレに向かった。

勿論、眠ってなどいなかった空瑠とコナンは目を開け

『新一、調べられそう?』

「あぁ、問題ねぇよ。って、空瑠も手伝えよ」

『了解』

空瑠も携帯を取り出し調べ始める。

『それより、彼女の名前は?』

「わかってなかったのか?」

空瑠の問いにコナンは瞬きを繰り返し

『ネットで調べたのと一致してるならだけど・・確信が持てなくてね』

「んじゃ、せーので言うか?」

『それって、赤い壁の時の大和さんと諸伏警部みたいに?』

「別にわざわざ文字は打たねぇけどよ」

苦笑するコナンに空瑠はまぁいいかと肩を竦め

「んじゃいいか?」

『せーの「浦川芹奈」・・一致か』

フッと笑った空瑠にコナンもニヤリと笑うが

『っと、戻ってきた』

空瑠は視界に入った浦川を見て呟きコナンも慌てて携帯をしまうと横になった。













そして追跡している沖矢たちは

「また動き出したけど・・今度は大石街道を南下して鳥矢町方面に向かっているわ」

灰原の言葉に博士は犯人の行動が彷徨っていると悩むが

「案外、本当に迷っているのかも・・知れませんよ。自分の着地点が分からずに」

「・・・」

沖矢の言葉にミラー越しに見つめる灰原は眉を寄せた。

「(本当に・・味方なのよね・・?)」

どこか信じきれずにいたりするのだった。














そして浦川はイライラしながら電話を掛けるが相手は出ることがなく全てアナウンスに継ってしまった。

「何で?何で3人とも出ないのよ!」

ついカッとなったように声を出す浦川に

「僕たちが探してあげようか?」

「えっ!?」

急に話し掛けたコナンに浦川は驚き振り返れば席から身を乗り出すようにしてコナンが浦川の携帯を覗いていた。

「ぼ・・坊や・・どうして?」

「僕だけじゃないよ。空瑠さんも起きてるよ」

「えっ?」

『開封してあるペットボトルを渡されて警戒せずに飲むことは流石に出来ませんからね』

コナンの言葉に浦川が空瑠を見れば口元に笑みを浮かべながら空瑠も浦川を見た。

「兎に角さ、その女の人たちに聞きたいことがあるなら直接会いに行ってみようよ」

『今、あなたが電話を掛けた3人はネット上の住所録に載ってましたから。住んでる所は分かりますからね』

「その女の人を殺害したいんでしょ?『浦川芹奈さん?』」

「どっ・・どうして私の名前を!?」

名前を言い当てられたことに動揺する浦川にコナンと空瑠は説明をしていく。
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