翡翠とアメジスト3

□密室に居るコナン
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ベルツリー急行で起きた殺人事件はコナンが解決し、さらに車内をうろついていた火傷の男はベルモットの変装だと言う事が判明した。

一方、解毒薬を飲んで元の体に戻った灰原に近づくコードネーム、バーボン。

コナン、有希子、沖矢、下見に来ていた怪盗キッドそして空瑠率いるwingsによって黒の組織から灰原を守ることに成功したのだが・・・

空瑠は事情聴取後、沖矢に怪我がバレてしまい東京に戻ると問答無用でwingsのメンバーが働いている個人病院へ連れていかれたが・・

流石の医師も空瑠の怪我に驚きと呆れを表わしながら同じく、問答無用で縫われ長い説教が待っていた。

しかし、医者の説教よりも工藤邸に帰ってからの沖矢の説教の方が長かったことは言うまでもない。

「このまま部屋に軟禁して出さないようにしたっていいんだぞ」

最早沖矢の口調ではなくなっているが物騒な言葉が飛び交っているが今の空瑠にそれを指摘できるはずもなく

「無理や無茶をするなとは言わん。せめて俺には伝えておけ。俺はてっきりあの変装は怪盗キッドだと思っていたんだぞ」

『すみません・・その話を持ち掛けられたのが丁度秀一さんが買い物に行ってるときだったので』

「あぁ、ボウヤの挙動がおかしいと思ったが・・発案は彼か」

『まぁ・・了承したのは私ですが、勧めたのは有希子さんです』

沖矢は深い深い溜息を吐き片手で顔を押さえると項垂れた。

『すみません・・』

空瑠は謝るしかなく

「で?怪我の具合はどうだったんだ?」

『あ、はい。腕が4針、足が・・まぁ、それの倍以上は縫われました。鋭利な刃物だったのでかなり深く切れていたみたいです』

腕や足に巻かれた包帯を触りながら話す空瑠に沖矢はソファから立ち上がり

‘ガッ’

『痛っ』

空瑠の両腕を掴むとそのままソファに押さえつけた。

「その怪我が治るまで部屋から出さないという選択肢があるがどうする?」

『それは困りますね。学校にも行かなければなりませんし、依頼だって来てますから』

空瑠は痛みに耐えながら沖矢から視線は外さなかった。

「分かりました・・今回は私が折れます」

沖矢の口調に戻し腕の拘束を緩め溜息を吐いた。

空瑠も息を吐きながら体を起こし腕を擦っていれば

「あ、コナン君とは話す時間を設けてくださいね」

ニヤリと笑った沖矢に空瑠はyes以外の返事が出来ず丁度隣の博士の家に来ているため伝えて来る事に。

そして空瑠が博士の家に行けば

「それならそうと言っといてくれる?焦ったわよ。貴方のお母さんに言われて8号車に向かったら急にあの7号車のB室に連れて行かれたんだから」

コナンと博士に怒りをぶつけている灰原の姿があった。

「あれ?母さんに俺、7号車って言ったはずなんだが・・」

どうやらそこで手違いがあったらしく

『私の仲間が焦って伝えて来たよ。哀が8号車に向かったって言うから急いであの部屋まで連れて行ってもらったんだよ』

「空瑠!」

「空瑠さんどうしてここに・・」

『昴さんが・・新一に話があるからって・・』

「もしかして空瑠・・」
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