10万hit記念リクエスト小説
□妊娠
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空瑠率いるwings、赤井やジョディ、ジェームズが居るFBIや水梨怜奈基、本堂英海が居るCIAに安室透基、降谷零が居る公安そして工藤新一基、江戸川コナンが追っていた黒の組織を無事に壊滅させられたのが数年前。
勿論、薬で幼児化していた江戸川コナンは工藤新一へ、灰原哀は宮野志保へと戻った。
その後赤井や降谷は黒の組織の残党狩りに駆り出され空瑠たちは無事に進級し高校を卒業した。
空瑠は卒業と同時にアメリカに渡り赤井にプロポーズされ結婚もした。
本当に空瑠の知らない行事が目白押しになり特に結婚に関しては衣装選び、ドレスなどを本人そっちのけで有希子、志保、真純、蘭、園子が張り切り空瑠はそれだけで疲れてしまったのは記憶に新しい。
結婚式を挙げるのもアメリカか、日本か、イギリスかと有希子、優作、新一、蘭、赤井、空瑠、真純で話し合い結果日本で盛大に行われた。
それこそ組織壊滅に携わった降谷や風見と言った公安メンバーや空瑠の仲間であるwingsのメンバー、更に少年探偵団や毛利や妃、警視庁の刑事たちも参加し本当に盛大に行われた。
勿論、そんなことがあったのも数か月前。
今では空瑠もアメリカに戻り探偵を生業としながら家に居た。
そして・・
『何だろ・・ここ数日微熱が続いてるのは気が付いてたけど・・何かボーっとする』
妙な倦怠感に夕食の支度も出来ないままソファに座っていたが
『珈琲飲みたい』
とりあえず珈琲を淹れようとキッチンに行くがそこでもボーっとしてしまい
『何だろ・・』
妙な不安が空瑠を襲っていたが
‘ブォォォン’
『!嘘』
外から聞こえた車の音に窓から覗けば赤いシェルビー・マスタングが停車したのが見えた。
空瑠は慌てて玄関に向かえば
「ただいま」
『お帰り。早かったね』
開いたドアから顔を出すのは今では空瑠の旦那となった赤井だった。
「あぁ。まぁな」
何処か視線を逸らして言う赤井に空瑠は首を傾げたが
『んっ』
結婚してから赤井のスキンシップは増し出かける時や帰って来るとこうして不意打ちのキスをされる。
そのまま赤井は空瑠の手を引きリビングに行くとソファに座り空瑠を後ろから抱きしめた。
「いつも通り仕事をするつもりだったんだが・・」
赤井はその時を思い出すように話し始めた。
「資料を見ていたら後ろから誰かに資料を奪われて抗議しようと振り返れば仁王立ちするジョディがいてな」
『また仕事のし過ぎで怒られた?』
赤井の資料を取り上げて怒るジョディは時々本部で見られることで同僚たちはまたやっていると言う位にしか思っていない。
そのため空瑠もまたと言う言葉を使った。
「俺もそう思ったんだが・・“シュウは新婚でしょうが!急ぎの案件じゃないなら私に回してさっさと帰りなさい!たまには空瑠とのんびりしなさいよ。この新婚ラブラブ夫婦”と、言われて追い出されてな」
『新婚か・・』