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□文化祭
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黒の組織が壊滅し江戸川コナンは工藤新一に、灰原哀は宮野志保に、そして沖矢昴は赤井秀一にそれぞれ戻ることが出来た。
沖矢昴はもっと前から赤井秀一に戻っていたような気もするが・・。
そんな事もあり無事に空瑠たちは最終学年へと進級でき
『「喫茶店?」』
帝丹高校にも文化祭シーズンが到来し首を傾げながら問い返したのは空瑠と新一だった。
と、言うのもコナンから新一に戻り復活の名探偵などと噂されながらも探偵を続け、空瑠も女性名探偵を続けているため全国から依頼は殺到したまま。
「そっか、そう言えば決まったのが新一と空瑠が帰った後だもんね」
蘭は納得と言うような声を出し
『それで?私と新一が居ないうちに決まったのは文化祭の出し物が喫茶店って事でいいのかな?』
空瑠は確認と言う様に聞き返せば
「その通りよ!しかも、狙うは模擬店部門1位よ!」
園子は指を一本立てると空瑠に迫る勢い言ったのだ。
「それで?1位狙うのは良いがどうするつもりだよ。園子」
新一は呆れたように頬杖をつきながら園子を見れば
「企画はこんな感じよ!」
既に企画までできているのか黒板に貼られた模造紙にはウエイターの人数や内装、ウエイターの服装、裏方、調理、呼び込みと事細かに書かれているが・・
「僕が呼び込み!?園子君!僕だってウエイターくらいできるよ!」
「アンタはそう言う事に向いてないのよ!」
『寧ろ真純、代わってほしいんだけど?』
ウエイターには空瑠の名前も新一の名前も書かれており空瑠は溜息を吐くと項垂れた。
「ごめん空瑠、園子に空瑠を指名したの私なの」
蘭は両手を合わせて頭を下げながら空瑠に謝れば
『何かあったっけ?』
空瑠は首を傾げるが
「ほら、前に空瑠ポアロの仕事手伝った事あるって話してたじゃない?」
蘭の言葉に空瑠はあぁ。
と思い出した。
と、言うのも空瑠は1度安室がまだポアロでバイトしている時に客を捌き切れず滞った時に手伝い買って出た事があった話を蘭にしたことを思い出した。
「だから、空瑠だったら良いかなって話になって・・」
『分かったから、そんな悲しそうな顔をしないでよ』
蘭の言葉に空瑠は諦めたように溜息を吐き腹を括った。
前日の内装準備まではメニュー考案と作製、ウエイターの採寸などが行われそれなりに忙しかったが、空瑠が喫茶店でのバイト経験があると言う事で空瑠の話を基にメニューは考案され試作を重ねた。
勿論、調理は蘭がリーダーとなって。
そして迎えた当日。
『ねぇ・・コレどういう事?』
空瑠は自分が着ている服に疑問を持たずにはいられなかった。
その訳は・・
新一や他のウエイターの格好は白の半袖ポロシャツに黒いズボンと黒いエプロン、それに黒のローファー。
喫茶店ならではと言う格好である。