10万hit記念リクエスト小説
□真剣勝負
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注意
この話は公安夢主です。
降谷さんが恋人です。
話しは緋色編後に公安だとバレた降谷に代わって夢主が赤井さんに挑みます。
赤井さん夢じゃないと嫌だと言う方はこのままバックでお願いします。
大丈夫と言う方はそのままスクロールしてお読みください。
沖矢昴が赤井秀一だと確信を得て安室は工藤邸に乗り込み自身の推理を披露するもそれは赤井とコナンの策略によって返り討ちに遭い自分が組織のバーボンであると共に公安の降谷零だと言う事がバレてしまった。
潔く撤収してきた降谷たちはそのまま警察庁に戻り
『零』
デスクで意気消沈したよう項垂れる降谷に空瑠は声をかけた。
「あぁ、空瑠。すまない。お前にもいろいろ手伝って貰ったのにな」
弱々しく笑う降谷に空瑠は掛ける言葉がなくただ首を振った。
『ねぇ、零。私のことはバレてないのよね?』
「あぁ。空瑠は一緒にいなかったから大丈夫なはずだぞ」
『そう』
降谷のその一言に空瑠は口元に笑みを浮かべた。
『ほら。零は今日は帰りなさい。明日だって組織の仕事でしょ?』
「あ、あぁ・・空瑠はどうするんだ?」
背中を押されてフロアを出ていこうとする降谷が問いかければ空瑠は預かってきた銃の出処を探すと答えた。
「そうか・・風見たちも協力してくれるはずだ。一人で無理はするなよ」
『えぇ。大丈夫』
そう言ってフロアでキスを交わし合い空瑠はフロアに戻り降谷は言われた通り帰るべく駐車場へ向かった。
「本当に大丈夫なんだろうな?」
振り返った降谷が空瑠の背中を見つめるが自分の推理を論破された降谷はそれ以上の事を考えられず家に帰ることにした。
『沖矢昴、少し様子を見てから結論を出してもいいかもしれない。どちらにしろ彼が生きていることに変わりはないのだから』
フッと息を吐きながら空瑠は今後の事を考えつつ部下が持ってきた楠田陸道が自殺に使用した銃の出所を探すことにした。
翌日から
『風見、少し出て来ても大丈夫?』
「はい。こちらは問題ありません」
『30分くらいで戻るから』
「分かりました」
空瑠を見送った風見は
「あまり根を詰めないでもらいたいんだが」
肩を竦めながらポツリと呟く風見に部下たちは全員頷いていた。
空瑠は工藤邸近辺まで歩いていると
「おや?貴女は・・」
幸か不幸か買い物をしていた沖矢と出会った。
『初めまして・・では、ないですね』
「えぇ。前にポアロでお会いしましたね」
どうしても降谷に確認してもらわなければならない書類があったため空瑠はポアロを訪れその時に沖矢とも出会っていた。
「確か安室さんに依頼されていた・・」
『よく覚えていますね』
「少々会話が聞こえて来たものですから」
『そうでしたか』
世間話をしながら空瑠は沖矢の姿をざっと見渡し
「良ければ上がって行きますか?と、言っても私も居候の身ですが」
そう言って左手で門を開けドアの鍵を開けようとしていた。
『(やはり左利き・・零が推理したときの彼はどっちだったのか聞くべきか)』
「あの・・?」