翡翠とアメジスト
□転生
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『・・・転生?』
自分の容姿を見下ろし彼女はその言葉を呟いた。
「空瑠。おいで」
柔らかいテノールボイスに振り返れば手を広げる男性。
空瑠と呼ばれた彼女は今は5歳児となっており何も考えずその腕の中に飛び込んだ。
「空瑠は本当にお父さんが好きね」
そう言って空瑠の頭を撫でる女性は笑っておりその顔は親子でよく似ていた。
空瑠は自分が転生したことを理解したが・・
『どこの世界なんだろう?』
見る限り町並みはアメリカでありとりあえず深くは考えず白夜空瑠として生きることにした。
そして、両親が何かの組織に対抗する組織を編成していたしていたことは幼いながらに(転生前を考えればこの程度何てことないが)理解していたが
それに対して口を挟むこともせずただ、自分が気がついているということを悟らせないようにしていた。