3万hit記念リクエスト小説
□体育祭
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黒の組織を壊滅させ江戸川コナンは工藤新一に、灰原哀は宮野志保に戻ることができ携わっていたFBIは本国アメリカに戻りバーボンこと安室透も降谷零になり公安へと戻った。
そして新一に戻ったのと同時に蘭との交際が始まった。
新一は再び高校生探偵となり新聞では復活などの文字が飛び交い空瑠も未だ探偵業をしているため連日賑わせる.
空瑠は組織壊滅後から時が経つと共に美しさが増し“女性名探偵”からいつの間にか“美女名探偵”に改名された。
勿論、二人に届くファンレターは数知れず毎度郵便受けが酷い事になっているがお互い本命の相手が居るため気持ちだけ受け取るようにしている。
新一は空瑠の依頼がないとコナンの名残なのか空瑠を一緒に現場に連れて行くことがしばしば。
そしてすっかり新聞から名前が消えた“眠りの小五郎”こと毛利は目暮の推薦で刑事に復帰し目暮の右腕として活躍していた。
蘭曰く
「お父さんは刑事の方が向いていたわね。やっぱり」
と肩を竦めていた。
そんなこともあり空瑠たちは目まぐるしく生活し気が付けば高校も3年になり受験という言葉が耳につくようになっていた。
行事の多い秋、空瑠たち3年生に残された行事は体育祭のみ。
そして当日の午前の部を終えた空瑠はむっすーとした顔でいかにも不機嫌だという顔をしている世良に近づいた。
『何むくれてるのさ』
帝丹高校では3年時は2年のクラスがそのまま持ち上がりなため空瑠、新一、蘭、園子、世良は同じクラスのまま。
クラスに戻り唇を尖らせている世良に空瑠が尋ねれば
「秀兄が来てなかった。今日は来れるって言ってたのに」
どうやらアメリカに居る世良の兄で空瑠の恋人の赤井を呼んでいたらしく空瑠自身は何も伝えてなかったがわざわざ休暇を取り一応潜入で英語教師をしていたジョディも一緒に来るとのことだったが
『あれ?秀一から連絡来てない?』
空瑠は首を傾げれば世良は首を振り空瑠は送られてきたメールを読み返しスクロールしていけば
『あ・・・』
下の方に
「真純に伝えてくれ」
と書かれていた。
『真純、ごめん。完全に私の見落としだった』
「えっ?」
『秀一が乗る飛行機エンジントラブルがあって離陸が遅れたみたい。午後1には着けるから真純に伝えてくれって下の方に書いてあった』
空瑠の言葉にホッとしたのかいつもの笑みを浮かべて
「来れるならいいや!それに午後1だと空瑠の応援合戦にも間に合うな!」
嬉しそうに言うが空瑠はそれを見られたくなかったりした。
肩を竦める空瑠に
「空瑠!そろそろ着替えて準備始めて!」
『了解』
クラスの方から声がかかり空瑠はクラスを出て行き控え室に向かった。
先に外に出た蘭、新一、園子、世良は保護者観覧席の方を見ていれば
「あ!秀兄!」
世良は駆け出し蘭と園子も駆け寄れば
「うっそ!ジョディ先生!?」
「ど、どうしてここに?」
「シュウが日本に行くって言うから着いて来たの。貴方たちのことも一応授業は持ってたから知らないわけじゃないしね」