3万hit記念リクエスト小説
□敵に回してはいけない人たち
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黒の組織を壊滅にまで追い込み幹部も逮捕したのがもう何年も前の出来事。
勿論、江戸川コナン、灰原哀はそれぞれ工藤新一、宮野志保に戻っている。
そしてその組織壊滅の一役を担ったwingsはと言えば・・
もともと組織壊滅のために作られた組織だったため組織を壊滅させたのを期に解散となったが、瑠希は変わらず捜査1課に身を置き、羅瑠も同じく公安に未だ在籍。
コロンボの店員だった悠は瑠希の推薦で捜査1課に入りずっと組織に身をおいていたゴッドファーザーも羅瑠の推薦で公安に入った。
今では降谷の部下として活動しているが、組織内では先輩だったゴッドファーザーにタジタジになる降谷に風見たちは首を傾げる事がしばしば。
そしてそのリーダーを務めていた空瑠はと言えば高校を卒業後赤井に文字通り掻っ攫われアメリカに。
二人は実を結び1人の息子を授かった。
今年で8歳になる息子龍一は両親の遺伝をしっかりと引き継ぎ空瑠と同じアメジストの瞳に赤井そっくりな前髪をしてニット帽ではなくキャップがお気に入り。
もちろん運動神経なども遺伝しているため赤井は既に截拳道を教え始めていた。
体の強さは赤井から心の強さや優しさは空瑠から学んでおり聡明で優しい男の子になっていた。
‘ピンポーン’
呼び鈴が鳴り家に居た空瑠と龍一は首を傾げながら二人一緒に玄関に向かった。
『はい?』
空瑠が玄関を開ければそこにはwingsのメンバーがそれぞれ袋を持って立っており
『皆さんどうしたんですか?』
黒の組織を壊滅させてから実質、wingsは解散にしたがそれぞれ交流が続いてるそうで今回はアメリカ旅行という事で立ち寄ったそうだ。
空瑠は家へと招き入れれば
「母さん誰?」
空瑠の後ろから顔を覗かせる龍一にwingsの面々は挨拶をした。
「君はまだ小さかったから覚えてなかもしれないが・・君のお母さんの知り合いだよ」
羅瑠が微笑みながら言えば
「母さんの知り合い?」
空瑠を仰ぎ見る龍一に
『前に話したことなかったかな?お母さんの仲間だった人たちの話』
空瑠が苦笑しながら言うと龍一はもう一度羅瑠たちの顔を見るとあっと声を漏らした。
「確か、公安の羅瑠さんと捜査1課の瑠希さんと・・悠さん」
「僕だけワンテンポ遅かったのは職種がわからなかったからですかね?」
苦笑する悠に瑠希は笑った。
『あの時はまだコロンボの店員でしたからね。悠さん』
空瑠も笑い龍一は納得したように頷いた。
『さて、せっかく寄って下さりましたしお茶でも淹れますか。龍一リビングに案内してくれる?』
「任せて」
先にキッチンに向かった空瑠とそれぞれのスリッパを用意してからリビングに案内する龍一。