3万hit記念リクエスト小説
□体育祭
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ウインクするジョディにふと園子と蘭は隣にいた赤井に目が行き
「ジョディ先生の彼氏イケメン!」
「ホント!なんかすごくお似合いですね!」
蘭と園子が声を上げれば他の生徒もジョディと赤井に注目しお似合いだの彼氏だの旦那だのという言葉が飛び交い赤井の眉はどんどん寄って行き
「秀兄、落ち着いて。仕方ないよ。空瑠は秀兄とのこと黙ってるんだからさ」
どうにか赤井を宥める世良と
「モテモテですね赤井?」
ニッコリとそれはそれは良い笑みを浮かべる降谷だった。
「安室さん!どうしてここに!?」
「公安はいいのか?降谷君」
「今日は非番です。それに、僕は新一君に呼ばれたので」
むすっとする降谷に
「降谷さん無理言ってすみません」
駆け寄る新一に降谷は手を振りながら笑顔を見せた。
「ところで真純、空瑠はどうした?」
本題の人物がいないことに赤井は辺りを見渡せば
「空瑠今準備があって抜けてるんだ。午後1が応援合戦でその後すぐ出場種目だから応援席に来ないで招集場所に行っちゃうと思うけど」
「そうか・・空瑠は確か70mハードルと借り物競走だったか?」
「そうそう」
赤井の言葉に世良は嬉しそうに頷きジョディは応援合戦がどういうものをするのか尋ねていれば
「おい、工藤!お前もそろそろ準備しろ!」
「おう!じゃぁ、悪い蘭。これ持っててくれ」
「あ、うん。頑張って」
クラスの人に声を掛けられ新一は返事をするなりジャージを脱いで蘭に持たせた。
「旦那はやることが大胆ね〜」
ニヤニヤと笑いながら園子は赤くなっている蘭を冷やかしていた。
「この学校は縦割りに分かれているのか?」
ふと得点板を見ていた赤井は世良に尋ねた。
「うん。1-A、2-A、3-Aで1つのチームなんだ」
「真純たちはB組か」
「そうだよ。午前の時点で一歩リードって感じなんだ」
嬉しそうに話していると応援合戦が開始されようとしていた。
「A組!勝つぞ!」
そう言って出てきた応援団は全員道着を着ていて
「綺麗に揃ってるわね」
「あれは空手の型か?」
「空手部がA組多いので多分数人に教えたんだと思います」
空手部主将の言葉にジョディと赤井は納得したように頷き
「勝つぞ!」
気合の入った掛け声にA組は男子だけが盛り上がっていた。
「応援団に決まりはあるんですか?」
「いいえ。特にないですよ?」
「ああやって男子だけのところもあるし女子と混合だったり服装も統一してれば何でもありだしね」
降谷の問いに園子と世良が答えると何故かニヤリと笑った。
そして
「B組行くぞ!」
その掛け声とともに和太鼓が鳴り響き
「和太鼓・・凄いわね」
「ウチのクラス出来る子が居たから頼んだんですよ」
「先ほどのクラスに比べると少ないですね」
「全員学ランか。それに人数は7人か」
内二人は大きな旗を振っているため動いているのは5人だが
「さっきの声新一くんじゃないの?」
ジョディは首を傾げれば
「そうですよ」
蘭は照れくさそうに笑いながら頷いた。