3万hit記念リクエスト小説

□イタズラ
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『邪魔したね。ごめん』

空瑠は黙った赤井に怒らせたと勘違いし再びマシンの方へ向かった。

「目に毒・・だな」

後ろ姿を見送りながら赤井は呟き前髪をかきあげていた。

トレッドミルでランニングに近い速度に設定し空瑠はひたすら走り続けていた。

そうしないと先程見えた赤井の上半身を思い出してしまうからである。

『(同僚に欲情とかマジ勘弁。ってか、そんな風に赤井のこと考えたくないし)』

とても女とは思えない発言をする空瑠だが実際思っていることなので仕方がない。

『はっはっはっ』

かなり速いペースで走っているため息遣いも荒くなり

「・・・(考えるな・・あれはただランニングしているだけだ)」

息遣いの荒さが情事中を沸騰させ赤井は聞こえてくる空瑠の息遣いに意識を向けないようにするのが精一杯でとてもトレーニングにはならなくなっていた。

『こんなものか・・』

トレッドミルを止めて空瑠は滴る汗を拭い水分補給をしていれば

「空瑠、俺も貰っていいか?」

後ろから声を掛けられ振り返れば未だ上半身裸の赤井が傍まで来ており

『馬鹿なのか?トレーニングに飲み物を忘れるなんて』

そう言いながらも飲んでいたペットボトルを赤井に渡せば

「すまない。飲みきってしまった」

『・・はぁ!?お前!ふざけんなよ!』

空のペットボトルを振りながら悪びれる赤井に空瑠は突っかかるが

「俺に飲み物を忘れたことを馬鹿だというならお前もその服装は馬鹿だろ」

いきなり説教っぽくなり空瑠は掴んでいた胸ぐらを離した。

『いきなり何の話・・?』

「汗をかくと分かっていて何故白のTシャツなんだ。下着が透けるだろうが。しかも、なんでわざわざ透けやすい濃い色の下着をしているんだ」

『っ!』

指摘された空瑠は慌てて後ろに飛び退けると両手で胸を隠した。

『あ、赤井に言われたくない!』

「ほー?それは何がだ?」

『っいきなり腰触ってくるとか・・意識しちゃっただろうが』

顔を赤くさせながら空瑠はポツリと呟けば

「一つ言っておけば、お前がランニングしている時の息遣いも相当エロいからな。俺には刺激が強かったな」

ニヤリと笑った赤井は空瑠が飛び退いた距離を詰めるとそのまま腕を引き己の腕で閉じ込めた。

「あぁやって触られると俺もその気になるんだが?」

流れる汗を赤井は舌で掬い舐めとった。

『赤井っ!マジでやめろ・・』

「なぜだ?」

舌で耳を弄られ空瑠は意識していると言ったのにも関わらず
『(これじゃ余計に意識しちまうってーの!)』

内心で思いながら与えられる刺激に耐えていた。

『んっ・・』

思わず声が出てしまい赤井はそれにニヤリとし

「この後はお互いシャワーだけだろ?なら、もう少し汗をかかないか?お互いに」
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