パロディ
□私の日常
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「マサーーー!おっはよー!」
ほんっとうにコイツは学習能力ないのか?
馬鹿なのか?今さっき注意したことだぞ?
「……オトヤ、人の部屋に入る際は一声かけろと何度言えばわかるんだ?」
さすがにもう起きていたらしいもう一人の幼なじみであるマサト。
『本当だよ?数分前に言ったでしょ?』
「う…………。」
『それに、人の着替えまで見て……。』
「な、き、着替えだと!?は、破廉恥な!」
いや、だからどこの言葉だよ。マサトはよくわからない表現をする。そこだけが不思議な点だ。
「あ、ああ、あれはっ……!」
『いや、なんで二人が照れるの?こは普通、私が照れるんじゃないの?』
顔を真っ赤にして俯く二人。どんだけ純粋なの?
「おや、何をしてるんだい三人とも?」
『うわ、レ、レン!?』
マサトの部屋で困惑していると、何故かもう一人の幼なじみレンが入ってきた。
『あれ?入って大丈夫なの?』
「貴様……どうやって入った!」
たしかマサトとレンの家って服屋同士で敵対してたんじゃないの?
そう思えば案の定マサトがびっくりしている。
まあ、そんなこと言ってもオトヤとマサトとレンと私は子供の頃四人でよく遊んだりしてたし……。別にマサトとレンは親同士が対立してるだけだし……。
「硬いこと言うなよマサ、たまたま誰もいなかったから入れただけさ。」
『まあ、レンなら普通に入れそうだけどね。特に相手が女の人なら上手いこと言えばどんなに厳重警備でも入れそうだし。』
「おや、レディそんなこと言って……。そんなんだから朝からオトヤに見られてしまったんだろう?」
え゙?なんで知ってんの?
「レ、レン!そ、それは……悪かったって反省してるし……!」
「じゃあ、反省の印に下着が何色だったか教えてくれないか?」
「なっ……貴様……レン!ふざけるのも大概にしろ!」
「え、えええ!?だって……それは……!」
なんだコイツらは。レンは相変わらずだが、私の下着の色を知ってどうなるんだって話だ。
『ちょっと落ち着いて……。』
「た、助けてよチカ〜!」
『マサトもいいから……。』
「チカを侮辱するようなヤツを放っておけるか!」
『レンもあんまり煽らな……い……ってわぁぁああ!』
「レディ……チカ?今度は俺がキミの部屋に毎日行こう。もちろん……ノックはなしで……。」
耳元で囁くなって何百回言えばわかるの!?学習能力がないのはレンも一緒だし……。
かと言っても一番の常識人のマサトが一番取り乱してるし……。
『もう……。知らない……。』
私はそっと部屋を抜けた。