青の祓魔師
□序章
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羽田空港
コロコロコロ
トランクケースを左手に右肩からは手提げバックを手に持った一人の少女が羽田空港から降りてきた
貴「…………」
咲姫桜花は元ヴァチカン本部所属。聖騎士の藤本獅郎が亡くなり先日に聖騎士はアーサー・A・エンジェルが就任してそのエンジェルから日本支部に移動を命じられて数日
貴「(タクシーでも拾うか)はぁ、めんどくさ」
私は止まっていたタクシーに乗り込み正十字学園に向かって走り出した
正十字学園・最上部
─ヨハウ・フェレス邸
ガチャ
玄関を開けたら使用人が迎えてくれた
「お待ちしておりました桜花様荷物を此方に」
私はトランクケースを預けた
貴「メフィストは」
「旦那様は部屋で仕事をしております」
貴「そう」
私はメフィストのいる執務室に向かった
コンコンッ
メ「どうぞ」
中にいる人が返事してからドアノブを開けた
メ「長旅ご苦労さまです。お疲れでしょう」
私は部屋のソファに座った
貴「そう思うなら日本支部に転属させたアーサーに愚痴りたいんだけど。それでちゃんと私の住む場所は確保しているよね、メフィスト」
私は部屋に入ってからニヤニヤと笑っている奴を睨み付けた
メ「ちゃんと準備してありますよ☆部屋は以前に住んでいた場所をそのままにしていますからね」
貴「何それ、まるで私がここに帰って来るみたいな言い草ね」
メ「それは現に今帰って来ましたからね」
貴「うわ。むかつく」
桜花は顔を顰めて露骨に嫌そうな顔をする
メ「酷い⁉︎愛娘の様に育ててあげたの私ですよ‼︎」
貴「育ててくれた事には感謝するけど、両親とも健在なんで」
メ「言ってくれますね」
貴「それで、私は日本支部に来て何をしろと」
メ「正十字学園と祓魔塾に通ってもらいます」
貴「はぁ⁉︎正十字学園はともかく、なんで祓魔塾にも通わないといけないの⁉︎」
私は不満を露わにしてメフィストに愚痴る
メ「監視して貰いたい人物がいまして」
メフィストは引き出しから写真と履歴書を取り出し机に乗せた
私はソファーから立って机にの前来て履歴書と写真を見た
貴「………奥村燐?奥村って確か雪男も同じ苗字だったよね」
メ「彼は奥村雪男の双子の兄の奥村燐」
貴「双子の兄って……まさか、サタンの落胤か」
私は履歴書から目を離してメフィストを見た
メ「そうです。奥村燐の方にサタンの炎を引き継いでおりましてね。倶利伽羅の方に封印しました」
貴「なるほどね。育てたのも藤本さんって事よね」
メ「はい☆本人は人間のままで育てたかった様ですがね」
貴「悪魔として覚醒したって事」
メ「その通りです。流石ですね」
貴「………もしかしてサタンの落胤を」
メ「サタンの武器として育てるんですよ☆正十字騎士團で」
メフィストは目をギラつかせながら笑っていた