血濡れた少女

静かで薄暗い、部屋にこもっていることの多い彼女は、一日に自分で決めた量だけ自分の体から血をとりだして、容器に入れている。彼女の母親が生きている時からそれをずっと、一日もやめることなく続けてきた。学校で薄暗い雰囲気で過ごしている彼女には、口結びの友達ができても家に連れ込んできたことはなかった。そんな彼女に指切りの友達ができた。その友達が彼女の家に行きたいと頼み込んで、諦めた彼女が部屋に連れ込んだ。
雰囲気や見た目とは全く違う彼女の性格や言動。指切りの友達にしか見せないその姿はあまりにも、意外でその見た目からは全く想像できない。そんな彼女の一風かわった日常を、彼女とその友達と双方の視点から見る。そして彼女は、自慢げに、そして憂鬱を混ぜて夢を語る。

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