白銀世界

□知った名前、禁断の恋。
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「なぁ、姉貴。ポストにこんなもんが入ってたんだけどよ」


あれから、ジョギングが終わり私は朝食を食べている。
一足先に食べ終わった武は玄関のポストから帰ってきてなり、私に何かを見せてきた。



『!?そ、それは……!!』


ハーフボンゴレリング。
よく見せてもらうと、雨の刻印が記されている。
そこで昨日のリボーンちゃんの言葉を思い出した。


武は雨の守護者……あれはどうやら本当のようだ。



「なぁ、姉貴これなんなんだ?」


『えと…私から詳しい説明はできないと思うんだ。だから、そうだな……』


昨日リボーンちゃんと一緒にいたディーノさんを思い出す。


『ディーノさんのところに行こう!!』







『こんにちは〜?』


と、いうわけでディーノさんがいるという、中山外科医院に来ています。


「あ?誰だ?」



中に入ると目つきの悪いの銀髪の少年がいた。
病院の中だというのにタバコを吸っていて、なんともガラが悪い。



「おっす!獄寺、お前もディーノさんに会いに来たのか?」



「あ?お前もいたのか、野球バカ!」


獄寺?野球バカ?
少し状況がつかめないけど、もしかして



『君が、獄寺くん……?』



今朝聞いたばかりの名前を口にすると、銀髪の少年は驚いた顔をする。
でもそれは一瞬で警戒した顔に変わり、どこから出したのかダイナマイトを構えだした。


「てめぇ、何者だ!なんで俺の名前を知ってる!!」



『え、ちょ!?』


病院でそれはまずいでしょ!!怖い!この子!


「ちょ、落ち着けって獄寺!俺の姉貴なんだって!」


すかさず武が弁解に入る。
そうしてようやく獄寺くんがダイナマイトを、構えるのをやめた。


「野球バカのお姉さんでしたか!失礼なことをしてすみません!!」



さっきまでの獣を仕留めるような目から一転。
今度は凄く低姿勢になった獄寺くん。



『別に大丈夫だよ、慣れっこだから』


「え、それはどういう……?」



「ディーノさんいますか?」


『ツナくん!!』


扉の方を見ると、昨日仲良くなったツナくんがいた。
その姿を見た瞬間、獄寺くんの目の輝きが増した!


「10代目!!おはよーございます!!!」


「よぉ、ツナ」


そうして、私たちは同じ目的でここに集まったのだった。
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