独り言


◆【寂れた現実には同罪の目隠しを】(※【KitS 3】後日談15)(※追記の使用アリ) [追記]

満「(……でも、桜木 真波が僕にとって邪魔なのは変わらない事実なんだよね……そうだ、一つ訊いてみようかな?)……ねぇ、未彩ちゃん?」
未彩「あ、ハイ。 何でしょうか?」

満「いっそ、消しちゃう? もう二度と、見なくて良い様に。」

未彩「……え?」
満「君の為なら、僕が殺ってあげても良いよ? 真波ちゃんの事。それとも、あの2人(川岸 美花と旗見 マサナ)の時みたいに僕が場を作って君が殺る?」
未彩「(……ハハッ、既に分かっていた事だが、この人は時に普通の様な笑顔で普通とは程遠い事を言うな……。確かに、俺が真波に殺意の様な感情を抱いた事が無いと言えばそれは嘘になるだろう。だが)……いえ、それ等はやめておきましょう。」
満「(んー……意外でもあり、想像通りでもあり、という感じかな……だけど、)どうして?」
未彩「……アイツ(マサナ)の時とは、前提条件が少々違いますからね。」
満「そうかなぁ? 君の信頼を裏切ったって意味では、どっちも同じじゃないの?」
未彩「それは、正直否定しませんが……アイツと真波では立場が――奪った席の質や離席の方法が違いますから……たった一つの席を曖昧な同情で埋めながら裏切ったアイツは赦せなくても良いと思いましたし、だからこそ俺は貴方の話に乗った訳ですが、真波は……」
満「……許さなきゃいけない、って思うの?」
未彩「そうですね……複数置いても良い席を『離れる』と宣言して離れた真波の事は、許さなければならないと思います。(例え、本音では赦せないと思う部分があったとしても。)」
満「フフッ……未彩ちゃん、それは『本当は赦せない』って顔だよ?」
未彩「ッ……否定はしません。ですが、それでも真波程度は流石に許さなければなりませんし、真波は離れる事を宣誓してくれただけマシなんですよ。」
満「あぁ、それは確かにあるかもね。君が僕の隣で殺ったアッチはそうじゃなかった訳だし。」
未彩「えぇ、そういう事です。……まぁ、世間や法律的にはアイツも『殺られる程ではない』という話だったでしょうけど。」
満「アハハww それ、君の隣であの屑女を殺った僕の前で言うの?ww」
未彩「……まぁ、それは俺も同罪ですから。」

満「じゃあ、僕と同罪の未彩ちゃんは僕が守ってあげないとね♪ だから……真波ちゃんに求めるはずだった分まで全部、僕に向けて? 真波ちゃんやその近辺には無理でも、僕なら受け入れてあげられるから。」
未彩「(脅迫する様な薄暗い笑みで囁かれる言葉が嬉しいとは、な……)それはありがたいのですが、一つだけ感想を言っても良いでしょうか?」
満「良いよ、何かな?」
未彩「……藤咲先生は相当な『物好き』だと思います。」
満「アハハ、それは君も同じ事でしょ? だって未彩ちゃんは『僕を選んだ』んだから……ね?(今更、否定はさせないよ?)」
未彩「まぁ、否定はしませんよ。(……否定など、出来る訳が無い。)」


登場人物:
清上院 未彩 (真波の事はもう諦めたつもりだが未練が皆無な訳ではない為、不意に視界に入られる度に色々な感情や思考が脳裏を駆け回って辛い。メンヘラ複合型のヤンデレ、此処では受け)
藤咲 満 (未彩の事を共犯者&恋人として大切に想い過ぎているが故に真波の事は殺しても構わない邪魔者として敵視。実は独占欲が強烈なヤンデレ、完全に攻め)

あとがき:
両方の視点から書けるダブルヤンデレ共依存CPは書いていて非常に昂る件な←
尚、未彩と真波の絶交は後日談8の【部外者と不幸は使いよう】を参照してどうぞ。

<謎会話> 2023/06/13(Tue) 17:58

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