独り言


◆【されど、長きを生きるは惜しまれぬ黒き彼なり】(※追記の使用アリ) [追記]

≪場所:大学構内、××ゼミ室≫
黒夜「(ハァ……やっと、ゼミ室前に着いた……とりあえず、室内に入ったらまずは必要な資料を集めて、それから教授に――)」(考えながらゼミ室のドアを開ける)
白夜「あ、黒夜!」
秀造「おや、黒夜さんではありませんか。」
黒夜「兄さんと、秀造くん……今は、2人だけ?」(室内に入って扉を閉めつつ)
白夜「そうだよ。さっきまでは他の人も何人か居たんだけど、丁度少し前に出て行ったばかりでね。」
秀造「○○ゼミの方々が白夜さんの助力を乞いにいらっしゃっていまして、中々華やかな状況でしたよ。」
黒夜「……そう。」
白夜「えっと……黒夜? なんだか疲れている様に見えるけど……」
黒夜「別に……疲れている訳じゃないから。」
白夜「そうかい? でも、無理は身体に毒だからね。何か大変な事があるなら、その時は黒夜も私を頼ってくれて良いんだよ?」
黒夜「あぁうん……その時は言うよ、その時は……今は、大丈夫だから。」
秀造「(おやおや、これは中々に複雑な状況の様ですねぇ……まぁ、白夜さんも中々に『罪な存在』だと言ったところでしょうか……黒夜さんの立場を悪意も何も無いまま自然と悪くしている『最大の原因は誰』なのか、お気付きではないようですから。)」
白夜「それなら良いけれど……あまり抱え込まない様に、ね?」
黒夜「大丈夫、別に何も抱えてないから……。」
白夜「(本当に大丈夫、なのかな……?)」
秀造「黒夜さん、私がお聴きする事も出来ますので、気が向いた際はどうぞお気軽にお声掛けください。」
黒夜「……まぁ、ありがとうとは先に言っておくよ。但し、笑顔が胡散臭い気がして仕方ないとも先に言っておくけど。」
白夜「ちょっ、ちょっと黒夜!? それは秀造くんに失礼だよ!?」
秀造「フフ……私は別に構いませんよww」
黒夜「自覚、あるんだね?」
白夜「だ、だからそういう事は言っちゃ駄目だってば!!」

黒夜「(……そういう注意の台詞って、僕が言ったら複数人から『お堅い根暗の真面目アピール(笑)』扱いされるだけなのに、兄さんが言うと『他人の気持ちを思い遣れる良い人』として高い評価を得られるんだよね……何だか、世の中の理不尽を見せ付けられる様な気分だなぁ……まぁ、だからって僕が兄さん自身を憎いと思う事は無いんだけど、さ。)」


登場人物:
光闇 黒夜 (白夜の双子の弟。低めの身長と黒髪、凛々しい目付きが特徴。クール系という名の不愛想)
光闇 白夜 (黒夜の双子の兄。高めの身長と白髪、優しげな目付きが特徴。穏やか系という名のお人好し)
天照 秀造 (白夜&黒夜と愛華&百合花の後輩。この時点ではまだ20代だが雰囲気は既に老紳士である)
男子学生ABC (今でいう陽キャであり普通程度に嫌な性格のモブ学生達。白夜と黒夜より下の学年。)

あとがき:
本編では60歳の黒夜と享年44歳の白夜と59歳の秀造がまだ大学生〜大学院生だった頃にありそうな一幕であり、白夜の事は大好きなので恨めしく思う事はないが白夜の周囲に居る有象無象は嫌いな黒夜(+察しの良い秀造)の図である。
……まぁ、こんな比較と貶しの両立を常々されていたら有象無象を嫌うのは仕方ないだろうし、寧ろ白夜本人の事も一緒に嫌っていないのが奇跡である説はある筈だと思うぞ?
尚、題名が指す『未来の結果』は飽く迄も【KitS】での場合の事です。【RES】だと逆(?)である事にご注意ください。

<謎会話> 2023/10/28(Sat) 23:15

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