賢者の石

□第3章
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ドリアンと共に、部屋を出て彼の後をついて行くと、無事に地下牢へと辿り着いた。


スネイプは部屋の前で腕を組んで待っていた。


「遅い。さっさとついて来んか」

「スネイプ先生が早すぎるんですよ!
ちゃんとついて来れているか、たまには振り返ってくれてもいいじゃないですか!」

「知らない者に親切するほど、我輩は暇ではないのでね」


仰る通りですけど!


スネイプはレイの後ろにいる人物を見て、誰だと問い掛けた。


レイが紹介する前に、ドリアンが自ら名乗り出た。


「俺の名前は、ドリアン・グレイ」

「聞いたことない名ですな」

「まぁ、ホグワーツに所縁ある人物だよ。ある意味な」


スネイプはそれ以上追求しようとせず、ドアを開けた。


スネイプの後に続いて部屋に入ると、そこは私室らしかった。


「部屋は隣を使え。設備は揃っている」


部屋の奥にもうひとつドアがある。


あれがレイの部屋に繋がるドアだろう。


にしても、夢小説の様にスネイプの部屋の側に部屋があるとは……。


よくスネイプの部屋の隣に自分の部屋があるパターンの夢小説を読んだがその度に、そんな都合よくスネイプの部屋の側に空いている部屋なんかある訳ないだろうと突っ込んだが……。


「あの部屋は、寮が決まるまで、ですよね?」


レイの問いに、スネイプは頷いた。


「ダンブルドアの命令通り、貴様が怪しい行動をしないか見張るのでな」

「逆に夜這いに来たりしない……何でもありませんすみませんでした!」


スネイプのシワがかなり増えて来たのを見て、レイは慌てて部屋に引っ込んだ。
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