賢者の石
□第5章
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レイにとって待ちに待った日がやって来た。
そう、それは組分けである。
入る寮はもちろん決まっている。
「やっぱり入るならスリザリン、よね。
グリフィンドールだとハリー達と一緒で思う様に動けないかもだし」
ハリー達とはもちろん友達になる予定だ。
スネイプと同じ原作キャラの場合でも、こちらが話し掛けたら明るく接してくれるかも知れない。
「もし友達になれなかったらどうしよう……。友達になれたとしても、スリザリンに行ったら決別されるかな……」
「何、ボソボソ話している」
「スネイプ先生!?」
うろうろしながら呟いていると、スネイプが訝しげにこちらを見ていた。
あまりにも組分けに悩み過ぎて、スネイプに気付かなかった……いかんいかん!
「なんでも! それより何か?」
「組分けの時間だ」
スネイプは相変わらず冷たい表情のままそう言った。