D. Gray-man ~願いの果てに~

□任務開始、そして謝罪
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朝が来て目をさますと、眠いと思いながらも昨日案内してもらった食堂に向かった。
カウンターの前に行くと、男(女?)が出てきた。

ジェリー「アラン新入りさん?綺麗な子が入ったわねー何食べる?なんでも作っちゃうわよ。アタシ!」

リオウ「じゃあ、スコーンとアールグレイ」

ジェリー「少ないけれど大丈夫なの?」

リオウ「朝はちょっと食欲がないの」

ジェリーはそうなのと言って中に引っ込んだ。すると、頼んだ物を持って戻ってきた。

ジェリー「はい。お待たせ。倒れないようにねー」

ジェリーはリオウを見送り、次の人の注文を聞き始めた。

リオウは適当に空いているところに座ると、斜め前に、先に来ていた神田がいたが、リオウは気にせず、スコーンを食べ始めた。量も少なかったのですぐ食べ終わったが、アールグレイがポットに入っていたので、ゆっくり飲んでいる。すると神田の後ろでメソメソしている探索部隊がいた。その様子に神田のイライラも頂点に達した。

神田「メシ食ってる時に後ろでメソメソ死んだ奴らの追悼されちゃ味がマズくなんだよ」

バズ「テメェ…それが殉職した同志に言うセリフか!!俺たち探索部隊はお前らエクソシストの下で命懸けでサポートしてやってるのに…それを…それを…っメシがマズくなるだとー!!」

その言葉にカチンときたリオウ。
バズが拳を振り上げるのを見て今まで傍観していたリオウは馬鹿だなと思った。いくら体格で勝っていても、所詮戦う術のない探索部隊。前線で戦っている神田に勝てるはずがない。その証拠に神田は拳を避け、バズの首を絞めている。

神田「『サポートしてやってる』だ?違げーだろサポートしかできねェんだろ。お前らはイノセンスに選ばれなかったハズレ者だ。死ぬのがイヤなら出てけよ。お前一人分の命くらいいくらでも代わりはいる。」

全くその通りだと思う。イノセンスに選ばれたって、何もいいことなんてない。探索部隊と違って一生教団に縛られる。

白けた目で見ていると、神田を止める人物……アレンだ。

アレン「ストップ。関係ないとこ悪いですけどそういう言い方はないと思いますよ。」

神田「…………放せよモヤシ」

アレン「アレンです」

神田「はっ一か月で殉職なかったら覚えてやるよここじゃパタパタ死んでく奴が多いからなこいつらみたいに」

アレンは神田の手首を掴んでいた手に力を込める。

アレン「だからそういう言い方はないでしょ」

神田「早死にするぜお前…嫌いなタイプだ」

アレン「そりゃどうも」

この様に神田とアレンの仲が悪かろうが無視を決め込むリオウ。するとリーバーの声が聞こえる。

リーバー「あ、いたいた神田!アレン!リオウ!10分でメシ食って司令室に来てくれ任務だ。だが、神田とリオウはもっと早く来てくれ」

なんだと思い、ティーポットやらなんやらをカウンターに戻しに行き、司令室に向かった。
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